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2017年08月14日

世界陸上2017 ブックメーカーをやってみた

ブックメーカーに以前から興味があったので、世界陸上開催を機にやってみた。使用したブックメーカーはウィリアムヒル。

ほぼ遊びなので大した金額は掛けていない、ベットする金額はすべて同じ。

男子100m
優勝予想:ウサイン・ボルト
結果:ジャスティン・ガトリン
倍率:1.30

男子400m
優勝予想:ウェイド・バンニーキルク
結果:ウェイド・バンニーキルク
倍率:1.33

男子5000m
優勝予想:モハメド・ファラー
結果:Muktar Edris
倍率:1.40

男子10000m
優勝予想:モハメド・ファラー
結果:モハメド・ファラー
倍率:1.20

男子走幅跳
優勝予想:Luvo Manyonga
結果:Luvo Manyonga
倍率:1.57

男子砲丸投
優勝予想:Ryan Crouser
結果:Tomas Walsh
倍率:1.28
Ryan Crouserの負けが決定したので、Joe KovacsとTomas Walshの最終投擲が残った状態でWalshにベット。
倍率:1:50

女子100m
優勝予想:エレイン・トンプソン
結果:トリ・ボウイ
倍率:1.12

女子200m
優勝予想:ダフネ・シパーズ
結果:ダフネ・シパーズ
倍率:1.50

女子800m
優勝予想:キャスター・セメンヤ
結果:キャスター・セメンヤ
倍率:1.25

女子10000m
優勝予想:アルマズ・アヤナ
結果:アルマズ・アヤナ
倍率:1.36

女子走高跳
優勝予想:Mariya Lasitskene
結果:Mariya Lasitskene
倍率:1.12

女子棒高跳
優勝予想:Ekateríni Stefanidi
結果:Ekateríni Stefanidi
倍率:1.80

女子4x400mリレー
優勝予想:アメリカ
結果:アメリカ
倍率:1.25

勝率は10/14だが、14X-13.88Xで0.12X負けてる。優勝する可能性が高い選手にベットすれば確かに少々のプラスになるかもしれないが、旨味はほとんどない。倍率1.2程度では1回の負けを取り返すのに5回勝たなければならない。
やっていて分かったことは、競技中に動きがない100mのような種目は戦略的に使いづらい。一瞬で結果が決まるので女子100mみたいに選手が自滅するような場合こっちはどうしようもない。跳躍種目や投擲種目であれば1回のミスは許される。

ついでにテニスもやって、ズベレフ対アンダーソンとズベレフ対フェデラーを当てて負けた分は取り返しました。
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世界陸上2017(女子)

https://www.iaaf.org/competitions/iaaf-world-championships

女子100m +0.1
トリ・ボウイが10秒85のシーズンベストで優勝
2位はマリー・ジョゼ・タ・ルーで10秒86の自己ベストタイ
3位はダフネ・シパーズで10秒96
アメリカが優勝するのは2011年世界陸上のカーメリタ・ジーター以来。ボウイは近年のアメリカ選手の中では最も結果を残していたから、順当な結果といえるだろう。
タ・ルーは去年の五輪と同タイム、五輪では4位だった。近年伸びてきた選手であるため世界陸上の決勝進出は初、そこでチャンスをものにした。
シパーズは今季100mではあまり期待していなかったがメダル獲得。
エレイン・トンプソンは10秒98で5位。
準決流して10秒84だったから優勝は確実、10秒7台を期待していた。去年の4月から14連勝中だったのに何が起きたのだろうか。彼女のポテンシャルはシェリー=アン・フレーザー=プライスを超えていると思っているから、10秒6台すら期待しているんだが。
Rosangela Santosは11秒06で7位。
準決で10秒91の南米記録。以前の南米記録はAna Claudia Silvaの11秒01で、Santosは2015年に11秒04と迫っていた。
Gina Luckenkemperは11秒16で準決3組6位。
予選は10秒95(+1.3)の自己ベスト。ドイツ選手の10秒台は1991年のカトリン・クラッベ以来。彼女はまだシニア2年目で、今後の活躍が期待される。

女子200m +0.8
ダフネ・シパーズが22秒05のシーズンベストで優勝
2位はマリー・ジョゼ・タ・ルーで22秒08のコートジボワール記録
3位はショーナ・ミラーで22秒15
準決上位3人がそのままメダルを獲得。準決は全員同じ風速で同じようなタイムであったが、シパーズが一番余裕がある様に見えた。前日の男子200mがあまりタイムが出ていなかったため、21秒台こそ出なかったがそこそこレベルは高かった。
タ・ルーは100mに続き銀メダル。どちらも接戦で金メダルまで惜しかった。
ミラーはこれだけのタイムを出しているとなると400mが勿体なさすぎる。

女子400m
Phyllis Francisが49秒92の自己ベストで優勝
2位はSalwa Eid Naserで50秒06のバーレーン記録&世界ジュニア歴代5位
3位はアリソン・フェリックスで50秒08
Francisは2015年世界陸上7位、2016年五輪5位とある程度実績がある選手だがメダルに絡むとさえ思っていなかった。あのコンディションで自己ベストを出すのだから、今季は力があった。
Naserは2014年ユース五輪2位、2015年世界ユース優勝、2016年五輪準決2組3位と若い頃から実績を残している。2015年世界ユースは自己ベストに0.11秒と迫る記録、それ以外は全て自己ベストで走っており大舞台で力を発揮している。
フェリックスは衰えを感じた。元々接戦で負ける試合が多かったので、今回も似たような感じ。
ショーナ・ミラーは50秒49で4位。
肉離れを起こしたのかと思ったが、映像を見る限り疲れて足が上がらずに地面に当たり躓いて減速したように見える。その後も何の問題もなく200mに出場していたので大したアクシデントは起きていないはず。優勝はほぼ確実だったから勿体ない。

女子800m
キャスター・セメンヤが1分55秒16の南アフリカ記録&世界歴代8位で優勝
2位はフランシーヌ・ニヨンサバで1分55秒92
3位はAjee Wilsonで1分56秒65
セメンヤは前半400mが58秒53、後半が56秒63とという凄まじいネガティブスプリット、前半早ければ1分54秒台は確実に出てた。前回大会は不調で準決落ち、彼女のポテンシャルはこんなもんではないと思うが、恐らく1分54秒台は出さずに引退するんだろう。どこかで記録を狙うレースをして欲しい。

女子10000m
アルマズ・アヤナが30分16秒32の今季世界最高記録で優勝
2位はティルネシュ・ディババで31分02秒69のシーズンベスト
3位はAgnes Jebet Tiropで31分03秒50の自己ベスト
2位に46秒37差を付ける圧勝、これは今までの最大差である1993年世界陸上の23秒25の倍近い。

女子3000mSC
Emma Coburnが9分02秒58の世界歴代6位で優勝
2位はCourtney Frerichsで9分03秒77の世界歴代7位
3位はHyvin Kiyeng Jepkemoiで9分04秒03
Coburnは2011年世界陸上で決勝進出し9位、その後2012年五輪8位、2015年世界陸上5位、2016年五輪3位と着実に順位を上げ今大会で優勝。この種目でアメリカは初めてメダルを獲得。
Frerichsは今季17秒以上も自己ベストを更新。この種目はまだ歴史が浅いため、アフリカ勢に付け入る隙がある。
Ruth Jebetは9分13秒96で5位。
残り1週までは集団にいたが残り半周でついて行けなくなった。

女子100mH +0.1
サリー・ピアソンが12秒59で優勝
2位はDawn Harper Nelsonで12秒63のシーズンベストタイ
3位はPamela Dutkiewiczで12秒72
ピアソンは12秒53で準決1位通過。安定したハードリングで世界陸上2回めの優勝。2015年、2016年と世界大会に出られずに相当悩んだそうだが見事な復活。彼女は安定感のあるハードリングが持ち味なので、他の選手のように乱されることがない。
Harper Nelsonは全米4位だったがアメリカ選手最高順位。2008年から連続して世界大会では代表になっており、2015年以外は全て入賞している。
Dutkiewiczは今季室内60mHで7秒79、屋外100mHで12秒61の自己ベスト。世界大会決勝進出は初で、前回大会のCindy Rolederに続きドイツ勢のメダル獲得。
Kendra Harrisonは12秒74で4位。
準決は12秒86とあと少しで準決落ちするところだった。決勝では本来の走りが戻ることなく、メダル争うに絡むことはできなかった。今季彼女は全て12秒60以内で走っており、勝負弱い部分が露呈したと思う。
Nadine Visserは12秒83で7位。
七種競技の7位に続き入賞。彼女は去年の五輪でも七種競技と100mHに出場している。

女子400mH
Kori Carterが53秒07で優勝
2位はDalilah Muhammadで53秒50
3位はRistananna Traceyで53秒74の自己ベスト
Carterのタイムはセカンドベスト。実況が彼女は国外で54秒を切ったことがないと言っていたが今年のモナコで53秒36を記録している。
Muhammadは意外にも今回の記録は自己4番目。2013年世界陸上以来のメダル獲得。
Traceyは2011年に54秒58の当時世界ジュニア歴代2位を記録。同年の世界陸上に出場し準決勝進出、その後も世界大会に出場し続け2016年五輪で初めて決勝進出し5位。この舞台で自己ベストを0.41秒更新した。
ズザナ・ヘイノヴァは54秒20のシーズンベストで4位。
シーズンベストは更新したがたった0.02秒。コンディションが悪いのもあるがもう少し上げてくると思っていた。それでも五輪に続き4位、世界大会6連続入賞中。

女子走高跳
Maria Lasitskeneが2m03で優勝
2位はYuliia Levchenkoで2m01の自己ベスト
3位はKamila Licwinkoで1m99の自己ベストタイ
Lasitskeneは1m99を1回失敗するが、2m01、2m03とどちらも1回で成功。その後2m08の自己記録更新を目指すが全て失敗。彼女は去年の7月から負けなしで25連勝中。
Levchenkoは世界大会初の決勝進出でメダル獲得、この種目最年少メダリストとなった。また今大会で初めて2mを越えた。解説が2m03を跳べば世界ジュニア記録になると言っていたが、彼女は1997年生まれなのですでにシニア。
Katarina Johnson-Thompsonは1m95のシーズンベストタイで5位。
七種競技でも5位入賞。前回大会は走幅跳と七種競技に出場しどちらも入賞を逃してしまった。特に七種競技では得意の走高跳で1m80しか跳べず、これがもし今回の記録であれば200点近く変わるので単純に考えるとメダルが取れた。
Morgan Lakeは1m95で6位。
彼女はLevchenkoと同世代で直接対決は4勝4敗。去年の五輪ではジュニア選手ながら決勝進出している。
Vashti Cunninghamは1m92で10位。
1m95を1回も超えられなかったが本来はこんな選手ではないと思う。

女子棒高跳
Ekateríni Stefanidiが4m91の世界歴代4位タイで優勝
2位はSandi Morrisで4m75
3位はRobeilys PeinadoとYarisley Silvaで4m65、Peinadoはベネズエラ記録タイ
Stefanidiは4m65、4m75、4m82と全て1回で成功。Morrisは4m82に失敗し、逆転を狙い4m89に挑戦するも全て失敗、Stefanidiは4m89に失敗したが優勝を決めた。その後4m91に挑戦し1回目で成功、5m02に挑戦したが全て失敗。
Peinadoは2013年世界ユース優勝、2014年ユース五輪2位、2016年世界ジュニア2位とジュニア以下の大会では結果を残しているが2015年世界陸上、2016年五輪は共に予選落ち。初めての世界大会決勝進出でメダル獲得。
Silvaはメダルこそ獲得したが記録は悪い、彼女は今季4m81を跳んでいる。2011年以降出場した屋外世界大会で最も悪い記録。
4m65でメダルが取れたのは2009年以来、ただしこの時メダルを獲得した選手は1回目で跳んでいる。今回の試技でメダルが取れるのは2005年以来。

女子走幅跳
ブリトニー・リースが7m02(+0.1)で優勝
2位はダリヤ・クリシナで7m00(-0.3)のシーズンベスト
3位はティアナ・バートレッタで6m97(-0.2)
予選は悪天候もあり、6m66が予選トップ、6m46でも通過できたから決勝は記録に期待してなかった。それでも上位は7mを超えているからなかなかのレベルだったと思う。
リースは4年ぶりの世界大会優勝、世界陸上で4回目の金メダル。2015年、2016年と金メダルを逃しているが、実力が落ちていたわけではないので順当な結果といえるだろう。今まで勝つ試合も接戦が多かった。
クリシナは2007年世界ユース優勝、ジュニア時代に7m03を跳ぶなど期待されるが屋外世界大会でのベストは6m76が最高でこのまま入賞はできるけどメダルに絡まない選手になると思っていた。屋外での7m超えは2011年以来、初めて実力を出し切ることが出来た。
バートレッタは前半6m60程度の跳躍が続いていたが最終跳躍で逆転銅メダル。
Ivana Spanovicは6m96(+0.1)で4位。
彼女は着地がどうにかならないのか。毎回尻じゃなくて背中から落ちているから相当損しているように見える。最終跳躍は7mぐらい跳んだように見えたが6m91(+0.5)、ゼッケンが当たったという話が出ている。以前、彼女は後ろ髪を当ててしまったこともある。

女子砲丸投
鞏立姣が19m94で優勝
2位はAnita Martonで19m49
3位はミシェル・カーターで19m14
2005年以来、優勝記録が20mを超えなかった。
鞏は優勝こそしたが20mは越えてほしかった。彼女は初めて出場した世界大会である2007年世界陸上でジュニア選手ながら7位入賞。そこから連続して出場し続け上位に入り、初めて優勝。これまでバレリー・アダムスがずっと優勝し続けていたことも凄いが、10年間に渡り入賞を続け、世界大会で5つものメダルを獲得してことも凄い。

女子円盤投
サンドラ・ペルコビッチが70m31で優勝
2位はDani Stevensで69m64のオセアニア記録
3位はMélina Robert-Michonで66m21のシーズンベスト
ペルコビッチは予選で69m67を記録、この時点で彼女の世界大会最高記録。決勝では記録を落とすと思ったが70m以上の投擲を2回も見せた。世界大会の優勝記録が70mを越えるのは1992年五輪以来、世界陸上では1991年世界陸上まで遡ることになる。バレリー・アダムスが2011年世界陸上で大会記録を出したように、1980年代の記録に匹敵する投擲を見せてほしかったが流石に難しかったか。ただ、70mを越える投擲は円盤が縦に落ちており、もっといい軌道を描ければまだ飛ぶのではないかと思う。
Stevensは自己ベストを3年ぶりに更新。ペルコビッチが台頭する前の2009年世界陸上で優勝したが、その後は世界大会でメダルを獲得できていなかった。今回の記録で優勝できない世界大会は1996年五輪、世界陸上では1991年世界陸上まで遡る。世界大会での2位の記録としては1988年五輪の71m88、1987年世界陸上の70m12に次ぐ記録。
Robert-Michonは今大会でシーズンベストを2m58cmも更新。世界大会でのメダルは2013年世界陸上、2016年五輪に続き3個目。彼女の上位3つの記録は今回とこれらの大会で出している。
ヤイメ・ペレスは64m82で4位。
彼女は今季世界ランク2位で世界陸上に臨み、大会前にペルコビッチに勝利していたが全く相手にならなかった。

女子ハンマー投
アニタ・ヴォダルチクが77m90で優勝
2位はWang Zhengで75m98
3位はMalwina Kopronで74m76
ヴォダルチクは大会前に82m87を投げていたため少なくとも80mは投げると思っていた。優勝記録は彼女の自己ベストから5m以上低いが、自己ベストでこの記録を上回っている選手はいない。
Wangはアジア記録保持者で世界陸上の入賞は何度かあったがメダルは初めて。世界大会で初めて張文秀に勝利した。
張文秀は74m53のシーズンベストで4位。
彼女が世界大会でメダルを逃すのは2009年世界陸上以来。世界大会では2005年から10大会連続入賞中。

女子やり投
バルボラ・シュポタコバが66m76で優勝
2位は李玲蔚で66m25のアジア歴代3位
3位はLu Huihuiで65m26
シュポタコバは2007年世界陸上以来の優勝。
Luは予選で67m59のアジア記録。前回大会は決勝で66m13のアジア記録を樹立するも最終投擲でKatharina Molitorに逆転され銀メダルとなった。
サラ・コラクは64m95で4位。
まともな投擲がほとんどできていなかった。

女子七種競技
Nafissatou Thiamが6784点で優勝
2位はCarolin Schaferで6696点
3位はAnouk Vetterで6636点のオランダ記録
Vetterは自己ベストを10点更新。ハイポミーティングであまり記録を出していなかったので期待していなかった。
Yorgelis Rodriguezは6594点のキューバ記録で4位。
彼女はユース時に5994点、その後ジュニア時に6232点と毎年自己ベストを更新している。今大会は800mで2分10秒48、走高跳で1m95の自己ベストを記録。

女子4x100mリレー
アメリカが41秒82で優勝
2位はイギリスで42秒12
3位はジャマイカで42秒19
珍しく波乱がなく、走力を考えると順当な結果。ジャマイカはトンプソンが出ておらず、何かあったのだろうか。
ドイツは42秒36で4位。
シーズンベストが42秒25なので力は発揮しただろう。本当はメダルを取ってほしかった。
posted by クライシ at 18:11| Comment(0) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

世界陸上2017(男子)

https://www.iaaf.org/competitions/iaaf-world-championships

男子100m -0.8
ジャスティン・ガトリンが9秒92のシーズンベストで優勝
2位はChristian Colemanで9秒94
3位はウサイン・ボルトで9秒95のシーズンベストタイ
ボルトは準決でColemanに敗れたが、決勝では修正してくると思った。以前よりも走力が衰えても、そういった強さでなんとか負けずにいた。引退は早いという声はあったが、もう本人も限界を悟っていたんだろう。なんとか有終の美を飾ってほしかったが、この結果を受け止めるしかない。速くて強くてファンサービスも豊富なボルトのようなスター選手は今後数十年単位で現れないだろう。ボルトの全盛期を見ていた人にとっては、100mのレベル低下に嘆くことになるかもしれない。
ガトリンは準決1組2位通過でメダル取れるかどうかと思えた。前回大会と違い、ボルトとレーンが離れていたことで意識せずに最後まで走りきれたのかもしれない。ボルトが台頭する前に世界のトップに立ち、復活後もボルトのライバルとして戦い続け、まさか再び世界のトップに立つことになるとは。ちなみに今回のタイムは35歳以上の最高記録、キム・コリンズの35歳4ヶ月を上回り世界陸上の最年長ファイナリスト、リンフォード・クリスティの33歳4ヶ月を上回り最年長金メダリスト。ちょっと話が変わるけど、今年テニスではフェデラーやナダルの復活が世代後退なんて言われているが、陸上界も似たようなことになってしまった。
Colemanは自己3番目の記録。今回は向かい風での記録なので自己ベストに近い走りだったのだろう。世界陸上のメダリストとしては5番目に若く、銀メダル以上に限ればダレル・ブラウンに次ぐ。海外での実績がなかったためメダル予想には入れなかったが、これだけの力を発揮できるなら今後も世界大会で実績を残していくだろう。正直なことを言うと、世代交代を演出するためにも彼はガトリンに勝ってほしかった。
ヨハン・ブレークは9秒99で4位。
2016年五輪に続きまたメダルを取れなかった。次の世界大会は再来年で29歳の時、ボルトやガトリンがいなくなるが若手の台頭もある。これが最後のチャンスだったかもしれない。
アカニ・シンビネは10秒01で5位。
9秒台選手なのに予選はタイムで救われるというダサオルみたいなことをやって、準決では力を出してちゃんと決勝に残るというこれもまたダサオルみたいなことをしている。決勝ではダサオルと違って実力を発揮したと言っていい。2016年五輪に続きブレークに僅差で破れ5位。
ジミー・ヴィコは10秒08で6位。
彼は2011年世界陸上でジュニアながら決勝に残り、2015年世界陸上から3大会連続で決勝進出しているが全て下位に終わっている。
Reece Prescodは10秒17で7位。
予選で10秒03(0.0)の自己ベスト、準決は10秒05(-0.2)と自己ベストに近い走り。決勝はタイムを大幅に落としたが、地元の世界陸上で決勝進出は嬉しいだろう。
蘇炳添は10秒27で8位。
予選で10秒03(-0.2)のシーズンベスト。2015年世界陸上並の仕上がりとはいかなかったが、2大会連続の決勝進出は凄い。非黒人系で2大会連続の決勝進出は2011年と2013年のクリストフ・ルメートルだけ。前回大会は9人の決勝で最下位だったため入賞とはならなかったが、今回は世界陸上アジア初の入賞。
ケンブリッジ飛鳥は10秒25で準決1組6位。
予選もタイムで救われたのでまあこんなもんかという感じ。
サニブラウン・アブデル・ハキームは10秒28で準決2組7位。
スタート直後にバランスを崩すアクシデント。予選では10秒05(-0.6)の自己ベストタイ&日本人世界陸上最高記録をマークしていたため決勝進出の可能性も高かった。今まで予想以上の結果を残していた彼がこのようなミスをするとは思わなかった。インタビューでは相変わらずハキハキ答えていたので、特に心配ないだろう。
多田修平は10秒26で準決3組6位。
予選は10秒19(+0.3)。自己ベストこそ10秒08だが今季急激に伸びたため、今回のタイムは自己4番目。初めての世界陸上でこのタイムなら十分な結果。今回は予選から全体的にタイムが出ていなかったため、実力に近いタイムだと思う。世界大会でこれより速く走ったのは山縣、朝原、高瀬、ケンブリッジ、今回のサニブラウンだけ。
以前、予備予選を通過したところで予選落ちは決まっていると書いたが、今回初めて予備予選から準決勝進出者が出た。しかもエマニュエル・マタディとEmre Zafer Barnesの2人。予備予選ではJán Volkoが10秒15(+0.9)の好記録を出すなど今までとはレベルが違った。

男子200m -0.1
ラミル・グリエフが20秒09で優勝
2位はウェイド・バンニーキルクで20秒11
3位はJereem Richardsで20秒11
準決を見る限りグリエフの調子は非常によく、メダルは取れるだろうと思ったがまさか金メダルとは。彼は10代の頃から活躍していて2007年世界ユース2位、2008年世界ジュニア5位、2009年ヨーロッパジュニア優勝、2009年世界陸上7位等の実績がある、また2009年は20秒04の世界ジュニア歴代2位を記録。今では短距離の白人といえばルメートルだが、彼も匹敵する実績を持っていた。
その後はトルコに国籍変更したため世界大会に出られずにタイムも20秒台中盤まで低迷。2014年ヨーロッパ選手権は20秒38で6位に入るが、もう世界大会での活躍は期待していなかった。しかし、翌年の世界陸上で決勝進出、同年に19秒88の自己ベスト、2016年五輪でも決勝進出と今までにない活躍。今季は100mで9秒台に突入、200mも20秒0台を記録し好調。彼は今まで世界大会で好記録を出すもラウンドを重ねるとタイムを落としていく事が多かったが、今回は決勝で上げてきた。
彼はルメートル同様、10代の頃から速い白人の選手として注目していたため今回の結果は非常に嬉しい。しかもルメートルと違い世界大会に出られない時期があり、一時期はほとんど期待していなかった。今回は恵まれたタイミングでの活躍であるが、世界陸上の金メダルは陸上ファンの記憶に残るだろう。陸上競技に疎い人からすれば無名の白人が突然出てきてドーピングだとか騒ぎそうだけど。そういえば2001年世界陸上で優勝したコンスタンティノス・ケンテリス以来の白人選手の優勝で、彼が2000年五輪で優勝したタイムと同じ。ジョンソンがいなくなった200mと今回のボルトがいなくなった200mという王者のいないレースも似ている。
バンニーキルクは準決で下手すれば落ちている可能性があったため、そこを立て直したと評価できるかもしれない。しかし、400mで記録を狙わずに勝ちに行くレースをし、200mでは金メダルを取れなかったとなるとマイケル・ジョンソンに匹敵する選手とは言えないだろう。マイケル・ジョンソンが200mと400mの2冠を達成した世界大会は1995年世界陸上と1996年五輪、どちらも好記録で優勝している。しかも当時は200m、400m共に2次予選があった。彼にはボルトの後を担う選手としての活躍を期待しているので今回の結果は残念。
Richardsは初の世界大会でメダル獲得。
今季0.6秒以上自己ベストを縮め、メダルにまで到達。この調子が今季だけではなく続くといいが。
アイザック・マクワラは20秒44で6位。
胃腸炎の影響で予選に出られなかったために1人でタイムレースを行い準決進出、2時間後に準決を1レーンで走るという不利な状況下だったが決勝進出。具合が悪くて試合に出られなかったというよりも、ウイルス性胃腸炎だったため48時間隔離する必要があり試合に出させなかったためにこういった救済措置が出来たのだろう。彼にはメダルを期待したが、体調は万全ではなかった。得意の400mに出られなかったのが残念でならない。
サニブラウン・アブデル・ハキームは20秒63で7位。
2005年世界陸上のウサイン・ボルトを抜き最年少での決勝進出。サニブラウンが走った準決2組は全体的にタイムが出ていなかったため、決勝進出者の中では最下位のタイムで自己ベストも最も遅い。その中での7位ならまあそんなもんだろうという感じ。
飯塚翔太は20秒62で準決1組5位。
追い風2.1mの中でのタイムだが雨が降っておりコンディションは良くなかった。上位2人が失格での予選通過だったので準決の走りは悪くなかったと思う、4人に勝っているのだから。
ヨハン・ブレークは20秒52で準決2組3位。
予選から動きが悪く、決勝には難しそうだった。それでも予選はサニブラウンに勝っていたので準決でサニブラウン負けてしまうとは思わなかった。
クリストフ・ルメートルは20秒30で準決3組4位。
今季は不調でシーズンベストが20秒29。予選も20秒40かかり、決勝どころではなさそうだった。ただ準決では上げてきてシーズンベスト辺りまで持ってくるのは流石。彼が2組に入れば決勝進出できてただろう。彼でさえ達成できなかった金メダルをめぐり合わせがよかったとはいえグリエフが達成してしまうとはね。このまま200mが混戦模様となるとAdam Gemiliにもチャンスが訪れるかも。

男子400m
ウェイド・バンニーキルクが43秒98で優勝
2位はSteven Gardinerで44秒41
3位はAbdalelah Harounで44秒48のシーズンベスト
バンニーキルクは200mとの2冠を意識したのか、あまり疲労を溜めないように前半もあまり飛ばさずに最後も流しながらのフィニッシュ。対抗馬のマクワラは胃腸炎のため棄権、Gardinerやテベも競ることさえできなかったためこれでも勝ててしまうレースになってしまった。
Gardinerは準決で43秒89のバハマ記録。決勝でコンディションが悪化したと思われるためタイムを落としたのは仕方がない、それにこういう選手が決勝でタイムを上げることはあまりない。彼はシニア1年目から好記録を出し期待されていたが、世界大会では2015年、2016年と続けてあまりいいパフォーマンスが出来ていなかった。今回のメダルをきっかけに毎回メダル争いをするような選手になって欲しい。
Harounは完全にノーマーク。大会前のシーズンベストは45秒15。自己ベストは44秒27だが去年の五輪では46秒66で準決落ちしており、今回は全体8位でなんとかタイムで通過。決勝進出ラインが44秒64と低調になるのも予想できなかった。決勝で記録した44秒48はセカンドベストで決勝進出者の中では唯一のシーズンベスト。
バボロキ・テベは44秒66で4位。
世界ジュニアで失格や五輪で棄権をしているので、とりあえず記録を残せてよかった。
Fred Kerleyは45秒23で7位。
準決は44秒51でタイムで拾われ決勝進出。200mではダイヤモンドリーグで好記録を出していたので、400mも44秒台前半は出せると思っていた。アメリカが世界大会でメダルを逃したのは2012年五輪以来、世界陸上に限れば2003年世界陸上以来。マイケル・ジョンソンからジェレミー・ウォリナーが現れるまで数年の空白期間があったがラショーン・メリットから次の選手が現れるまでも同じようなことになりそう。Kerleyが世界大会でも結果を残せるようになればいいんだが。
ラショーン・メリットは45秒52で準決2組7位。
今季最低のタイム、彼が優勝した2004年世界ジュニアのタイムよりも遅い。2007年からの5連続メダル獲得が遂に途絶えた。

男子800m
Pierre-Ambroise Bosseが1分44秒67のシーズンベストで優勝
2位はAdam Kszczotで1分44秒95のシーズンベスト
3位はKipyegon Bettで1分45秒21
Bosseは1分42秒中盤の記録を持ち、これまでも世界大会で何度も入賞しているため実力のある選手だが優勝は驚き。残り200m辺りから抜け出しそのままフィニッシュ。
Kszczotは前回大会に続き銀メダルを獲得。残り100m地点では5位だったが相変わらず強い後半。
Bettはまだジュニアの選手でシニアの世界大会は初出場。2015年世界ユース2位、2016年世界ジュニア優勝と毎年結果を残している。
ナイジェル・アモスは1分45秒83で5位。
Bosseが上がったタイミングでアモスも同じように出るがうまく出られず、3番手に位置するも最後に抜かれた。彼は2012年五輪の銀メダリストで自己ベストも1分41秒73と素晴らしいものを持っているが、世界大会の決勝は2012年五輪以来。

男子1500m
Elijah Motonei Manangoiが3分33秒61で優勝
2位はTimothy Cheruiyotで3分33秒99
3位はFilip Ingebrigtsenで3分34秒53
Manangoiは今季3分28秒80の世界歴代9位を記録。前回大会銀メダルを獲得しており、2大会連続のメダル獲得。今年の世界ユースで優勝したGeorge Meitamei Manangoiは彼の弟。
Ingebrigtsenは兄のHenrikと弟のJakobも中距離ランナー。Henrikも世界大会で活躍しており、2012年五輪5位、2013年世界陸上8位などの実績がある。Jakobは16歳ながら1500mで3分39秒92、1マイルで3分56秒29、3000mSCで8分26秒81の記録を残している。

男子5000m
Muktar Edrisが13分32秒79で優勝
2位はモハメド・ファラーで13分33秒22
3位はPaul Kipkemoi Chelimoで13分33秒30
ファラーは世界大会で2009年世界陸上以来の敗戦。ファラーに限らず長距離はラスト勝負で勝つのが基本になっているが、ラストスパートに強いファラーが勝てなかった。ファラーは2011年世界陸上10000mでジェイランに負けたこともあるので、レース展開をうまくすれば他の選手が勝てる可能性は今までもあったと思う。
Edrisはまだジュニアだった2013年世界陸上で7位、その後は2015年世界陸上で決勝進出するも10位。
Selemon Baregaは13分35秒34で5位。
17歳7ヶ月で最年少ファイナリスト。
Kemoy Campbellは13分39秒74で10位。
ジャマイカでは珍しい長距離選手。自己ベストは今年室内で出した13分14秒45。

男子10000m
モハメド・ファラーが26分49秒51の今季世界最高記録で優勝
2位はJoshua Kiprui Cheptegeiで26分49秒94の自己ベスト
3位はPaul Kipngetich Tanuiで26分50秒60のシーズンベスト
前半から早いペース。世界大会で出された記録としては2009年世界陸上でケネニサ・ベケレが記録した26分46秒31に次ぐ好記録、ファラーにとってこの記録はセカンドベスト。順位がコロコロ変わっていたが、ラップタイムを見るとファラーはほぼ一定ペース。他の選手は揺さぶろうとしたがうまくいかず、最後に力が残らなかったということか。
トラックレースから引退とのことなので10000mで彼を見ることは今後なくなる、せめて歴代10位以内に入ってほしかった。

男子110mH 0.0
オマール・マクレオドが13秒04で優勝
2位はSergey Shubenkovで13秒14
3位はBalázs Bajiで13秒28
マクレオドが下馬評通り優勝。彼の今後の目標は世界記録らしいが、世界大会でも12秒台を出せるようになるといい。
Shubenkovは去年のロシアドーピング騒動でどうなるかと思ったが、出場してメダル獲得できてよかった。
3位以下は誰が来てもおかしくなかったが、今まで世界大会で1度も決勝進出のないBajiは予想外。

男子400mH
Karsten Warholmが48秒35で優勝
2位はYasmani Copelloで48秒49
3位はカーロン・クレメントで48秒52
コンディションが悪いとはいえ世界陸上史上過去最低タイムでの優勝、世界大会に限れば1980年以来の低記録。去年の五輪では47秒台が4人も出たが、この種目は1年単位で目まぐるしくレベルが変わる。
Warholmはセカンドベストで自己ベストに近いタイム。前半から飛ばしていき最後までなんとか逃げ切った。彼はスプリント力のある選手なのでまだタイムは出せるだろう。
Copelloは去年の五輪に続きメダル獲得。
クレメント、最後のハードルは良くなかったがそれ以外は普通にハードリング。つまり普通に負けてる。
安部孝駿は49秒93で準決2組5位。
この組は49秒13で決勝進出できただけに、相当なチャンスだった。49秒台で決勝進出できたのは世界陸上史上初、世界大会に限ればこれも1980年まで遡ることになる。
Kyron McMasterは予選4組失格。
今季49秒以上かかった試合はなく安定している選手かと思ったが、世界陸上はハードリングが安定してなかった。

コンディションが悪かったにしても全体的にレベルが低い。もし為末のような選手がいればメダルが取れていただろう。彼がメダルを取った2001年、2005年は今回よりも明らかにレベルが高かった。

男子走高跳
ムタズ・エサ・バルシムが2m35で優勝
2位はDanil Lysenkoで2m32
3位はMajd Eddin Ghazalで2m29
バルシムは今まで優勝を期待されながらボーダン・ボンダレンコ、Derek Drouinといった選手に勝てずにいた。今回は2m35を跳んだ時点で勝利が決定したので、今までに比べて調子が良かったのか分からない。以前だったらボンダレンコ、Drouinはこの高さを跳べただろう。2013年世界陸上は2m38までノーミス、2016年五輪は2m36までノーミスと今回と変わらないか今回よりも調子が良かったように思える。つまり、バルシムが成長したというよりは周りがついていけなかった。
Lysenkoは2014年世界ユース優勝の実績があり、去年は屋外で2m30、室内で2m31の世界ジュニア歴代3位を跳んでいる。今季は2m34を跳んでおり、シニア1年目の記録としてはバルシムと1cmと変わらない。ロシアのアスリートということで記録は出しているが、どういう選手かよく分からなかった。世界大会でもこれだけ結果が出せるなら今後も期待できる。
Ghazalは世界陸上で初めての決勝進出。去年は2m36の自己ベストを記録、五輪では7位入賞。

男子棒高跳
Sam Kendricksが5m95で優勝
2位はPiotr Lisekで5m89の自己ベスト
3位はルノー・ラビレニで5m89のシーズンベスト
今季屋外で6m00を跳んだKendricksが力を見せ優勝。
Lisekは前回に続きメダル獲得。これが屋外自己ベストだがまだ室内と11cmも差がある。せめて5m90以上は跳んで欲しいところ。
ラビレニ、今季は不調だったため結果は悪くない。彼はこれで2009年以降全ての屋外世界大会でメダルを獲得している。もう年齢も年齢なだけに世界陸上の金メダルは難しいだろう。
Xue Changruiは5m82の中国記録で4位。
彼は2013年世界陸上で決勝進出、去年の五輪も6位入賞しており力はある。世界陸上で5m82までノーミスでメダルを獲得できなかったのは2011年以来。
Armand Duplantisは5m50で9位。
入賞まであと一歩足りなかった。予選では5m70を跳び。セルゲイ・ブブカの最年少ファイナリストを更新。

男子走幅跳
Luvo Manyongaが8m48(+0.4)で優勝
2位はJarrion Lawsonで8m44(+0.6)のシーズンベスト
3位はRuswahl Samaaiで8m32(-0.1)
今季8m60台を4回もマークし、負け無しのManyongaが順当に優勝、去年の五輪で2位になってから負けなし。8m48という記録は近年の世界大会では悪い記録ではないが、8m60台を連発している選手だっただけにもう少し良い記録を期待した。
Lawsonはアメリカ人選手にしては珍しく、全ての跳躍で8m11以上の記録を残す安定感を見せた。最終跳躍は優勝まで4cmと惜しかった。
Samaaiは世界大会で初めて8位以内に残り、メダルまで獲得。元々記録はいいものを持っていたが、実力を発揮できていなかった。
アレクサンドル・メンコフは8m27(0.0)で4位。
1回目でこの記録を跳びこのままメダル獲得かと思われたがそう甘くはなかった。彼の実力からすれば8m33以上跳ぶことは不可能ではなかっただろう。結局1回目以外は全てファール。
Maykel Massoは8m26(+0.8)で5位。
彼は走幅跳の世界ユース最高記録保持者で今季8m34の世界ジュニア歴代3位を記録している。今回の記録は自己ベストに近く、この年齢でシニアの世界大会でも活躍できるなら今後期待できる。
Yuhao Shiは8m23(-0.3)で6位。
彼もまだジュニアで今季8m31の世界ジュニア歴代4位を記録している。今大会8m23(+0.6)で7位に入ったWang Jiananは前回大会ジュニア選手ながら銅メダルを獲得しており、中国は若手の層が厚い。
Jeff Hendersonは予選落ち。
全米で5位だった彼の名前があったことに驚いたが、3位と4位の選手が標準記録を突破していなかったため彼が選出された。

男子三段跳
Christian Taylorが17m68(+0.2)で優勝
2位はWill Clayeで17m63(-0.1)
3位はネルソン・エボラで17m19(-0.1)のシーズンベスト
全ての種目に言えるが、気温が低く記録が低調。試合展開はシーソーゲームで面白かったが。
Taylorは世界陸上初の連覇達成。
Clayeは今回優勝の可能性があった。優勝記録と5cmは彼にとって世界大会最小差。
エボラは今季17m20でヨーロッパ室内を制し、17m台はそれ以来。
Cristian Napolesは17m16(-0.2)で4位。
ジュニア選手ながら4位入賞、あと3cmでメダルだった。

男子砲丸投
Tomas Walshが22m03で優勝
2位はJoe Kovacsで21m66
3位はStipe Zunicで21m46
Walshは予選で22m14のシーズンベスト。投擲に多いが、予選で好記録を出しても沈むことが珍しくないので、記録は落としたが22m台を投げたのは流石実力者。
Kovacsは最終投擲は惜しかった。ファールには間違いないが、世界大会以外だと見逃されがちなので意識しないとやらかす。
Zunicは自己ベストに2cmと迫る記録。まさか21m台中盤でもメダルが取れるとは思わなかった。
Ryan Crouserは21m20で6位。
ガッカリという他ない、今季最低記録。3投目は22m31だったらしいから、本当にもったいない。あのファールはどこがファールだったのか見ても分からない、本人はあっさり引いていたが抗議したほうがよかったと思う。本来ならそれでも関係なく飛ばすが、プレッシャーに負けたのか。
David Storlは20m80で10位。
予選は1投目で21m41だったので復調の兆しかと思われたが、決勝ではそのパフォーマンスは出来ず。本来は勝負強い選手だから、メダル争いをしてほしかった。
O'Dayne Richardsは19m95で予選落ち。
1投目はファールだったがこれもどこがファールだったのか分からない、恐らく誤審。Richardsも抗議せずにあっさり引いていたが、ビデオ確認要求したほうが多いと思う。

男子円盤投
アンドリュス・グジュスが69m21の自己ベストで優勝
2位はDaniel Stahlで69m19
3位はMason Finleyで68m03の自己ベスト
グジュスは大会前のランキングで3位。自己ベストは68m61だったのでダークホースというわけではないが、世界大会での実績は去年の五輪で12位ぐらいしかなかったので意外な結果。今季急成長し、去年までの自己ベストは66m11だった。
Stahlは優勝まで2cm、これは1位との差としては世界陸上で最小。2位としては2001年世界陸上の69m40に次ぐ記録。
Finleyは1投目で67m07、2投目で68m03と続けて自己ベスト更新。
大会前は予想がつかなかったが意外にハイレベルな結果となった。

男子ハンマー投
Pawel Fajdekが79m81で優勝
2位はValeriy Pronkinで78m16
3位はWojciech Nowickiで78m03
世界陸上で80mを超えなかったのは初めて、去年の五輪に続き記録が低い。
Fajdekは優勝したが80m以上の投擲は見せてほしかった。
Pronkinは初めての世界大会でメダル獲得。1994年生まれと若く、今季79m32の自己ベストを記録しているのでいずれ80mスローワーになるだろう。
Nowickiは2015年世界陸上、2016年五輪に続き銅メダル。今季は80m台を投げ、Fajdekにも勝っていたので優勝の可能性もあった。

男子やり投
Johannes Vetterが89m89で優勝
2位はJakub Vadlejchで89m73の自己ベスト
3位はPetr Frydrychで88m32の自己ベスト
Vetterは予選で91m20予選通過。砲丸でも書いたが投擲種目は決勝で記録を落とすことは珍しくない、特にやりは風の影響を受けるのでそういうことが多い。せめて決勝でも90m以上を投げてほしかった。
Vadlejchはあと16cmで優勝と惜しかった。今までの世界大会は予選落ちが多く、2016年五輪で初めて決勝進出し、8位入賞。
Frydrychは自己ベストを7年ぶりに更新。
Thomas Rohlerは88m26で4位。
銅メダルまで6cm。この記録でメダルが取れないのは2001年世界陸上、2000年五輪しか例がない。
テロ・ピトカマキは86m94で5位。
去年の五輪は予選落ちしたため少し不安であったが、十分な記録。同期のアンドレアス・トルキルドセンは引退しているが、ピトカマキは今でも十分に世界で戦えている。

男子十種競技
Kevin Mayerが8768点の今季世界最高記録で優勝
2位はRico Freimuthで8564点
3位はKai Kazmirekで8488点のシーズンベスト
Mayerは100mで10秒70、400mで48秒26、110mHで13秒75の自己ベストを出すなど好調。棒高跳で初めの高さである5m10を2回失敗し危うい瞬間もあったが、8900点を超えそうなペースだった。

男子4x100mリレー
イギリスが37秒47の国別世界歴代3位&ヨーロッパ記録で優勝
2位はアメリカで37秒52のシーズンベスト
3位は日本で38秒04のシーズンベスト
イギリスはこれまでもメダルに絡む実力はあったいつもミスをして失格、棄権を繰り返していた。地元の2012年五輪も予選で失格、だから今大会も期待していなかった。しかし、地元の今大会で国別3位となるタイムでアメリカに競り勝ち優勝、世界陸上での優勝は初めて、世界大会では2004年五輪以来。
Daniel Talbotは今季100mで公認記録を残していないため、彼だけ自己ベストとし選手のシーズンベストを足すと40秒19。利得タイムは2.72秒。これは決勝の中でトップの記録。イギリスはこれからバトンパスの精度をもっと上げて安定して世界大会のメダルを取れるようになって欲しい。
アメリカは優勝できなかった最高記録。メンバーからすれば勝てるのだからここももっとバトンパスに力を入れて欲しい。
日本は37秒台こそ出せなかったが好記録。銀以上は2016年五輪よりもタイムを上げなければならなかったので十分な結果だろう。予選からタイムを上げてきたことも評価できる。
中国は38秒34で4位。
予選は38秒20で全体4位。メダルに絡んでくると思ったが、タイムを落とした。ビデオで確認するとジェミリが右手を振り上げているのが蘇炳添の頭に当たって減速している。これは問題になっていい気がする。
これから蘇炳添は力を落としていくだろうから、リレーで上位に入るのは難しくなるかもしれない。ただ10秒0台の謝震業がいるのと、他3人は10秒2台出せれば理論上38秒00程度は出せるのでバトンパス次第というのもある。
ジャマイカは途中棄権。
なんとボルトが怪我をしてしまい走れなかった。今まで見てる方はまだまだやれると思っていたが、彼はもう限界だったのかもしれない。

男子4x400mリレー
トリニダード・トバゴが2分58秒12のトリニダード・トバゴ記録で優勝
2位はアメリカで2分58秒61
3位はイギリスで2分59秒00
これはかなり意外な結果。シーズンベスト合計だとトリニダード・トバゴはアメリカよりも3.86秒も遅い、自己ベストで比較しても1.67秒。前回大会トリニダード・トバゴは2分58秒20を記録しているので大幅に記録を更新したわけではない、ただ単にアメリカがとんでもなく遅い。
アメリカはあれだけ44秒台が揃いながら優勝できないのは酷い、コンディションが違うので適切な比較ではないが前回大会だったらメダルが取れていないタイム。
ボツワナは3分06秒50で予選2組6位。
1走のOnkabetse Nkoboloは今季45秒34を出している割に遅く、2走のテベもあまり良くない。マクワラもいなかったのでバトンを落とさなかったとしてもいいタイムは出せなかっただろう。
日本は3分07秒29で予選2組8位。
これは信じられないタイム、バトンを落としたボツワナよりも遅い。去年の五輪は3分02秒95、2015年世界陸上は3分02秒97、今回のタイムは今後のマイルリレーはどうなってしまうのか心配してしまう。マイルリレーは藤光や飯塚を投入して圧勝した2014年アジア大会があったように、層の薄い400m専門の選手だけで組んでいては勝てないと思う。今回もしウォルシュ、北川がいたとしても3分02秒台が出たとは思えない。
posted by クライシ at 18:11| Comment(4) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月30日

2017 World Championships Women's Medal Predictions

https://www.trackandfieldnews.com/index.php/category-formcharts/3232-2017-world-championships-medal-picks-women-july-26

女子100m
1位トンプソン、2位ボウイ、3位シパーズと予想。
1位に関しては特に言うことない。
ボウイはシーズンベストは10秒90だが、去年の五輪で2位に入っているのでそこを評価。
シパーズは直近の試合で10秒97(-1.4)を記録し、トンプソン相手に0.03秒差、他にも前回大会での実績を考慮。

女子200m
1位シパーズ、2位Miller-Uibo、3位ボウイと予想。
シパーズはまだ21秒台を出しておらず、去年に比べて調子はよく無さそうだがそれでも本番でタイムを上げてくると思う。
Miller-Uiboは2013年世界陸上で4位、400mでも世界大会で力を発揮しているので上位予想。
3位はボウイとStevensを比較し、Stevensは全米で優勝しているが、あまり本番強い選手ではなく、五輪の結果からボウイに決めた。

女子400m
1位Miller-Uibo、2位フェリックス、3位Jacksonと予想。
1位と2位でかなり迷った。2015年世界陸上はフェリックスが優勝、去年の五輪は接戦でMiller-Uiboが勝利。今季ランキングではフェリックスが上だが、若さと今季200mのタイムでMiller-Uiboとした。
Jacksonは2015年世界陸上、2016年五輪と3位に入っており、2回の世界大会で自己ベストを記録するなど勝負強い選手でしかも若い。

女子800m
1位セメンヤ、2位ニヨンサバ、3位Wilson
1位、2位に関しては特に言うことない。
Wilsonは去年の五輪では決勝進出していないが、今季に入り急成長しているのであまり関係ないだろう。2013年世界陸上ではジュニアでありながら5位に入っている。

女子100mH
1位Harrison、2位ピアソン、3位アリと予想。
Harrisonは世界記録保持者でありながら世界大会のメダルがまだない。去年の全米から負けなしでここまで来ているので安定感があり、ランキングでは2位に0.19秒も差を付けているので普通に走れば勝てるはず。
ピアソンは今季2012年以来の好記録を出している。ハードリングが安定し、元々強い選手だったので2位予想。
アリは去年の五輪で2位ということを評価。

女子400mH
1位Muhammad、2位Little、3位ヘイノヴァと予想。
Muhammadは今季自己ベストを更新しランキング1位、去年の五輪も優勝。ここ数試合のタイムが悪いのが気になるが、実力は一番だろう。
Littleも今季自己ベスト。
ヘイノヴァはシーズンベストが54秒22と遅いが、去年の五輪前もシーズンベストが55秒69と遅かったにも関わらず、予選からシーズンベストを更新していき4位に入ったので今年も五輪同様上げてくる可能性がある。

女子走高跳
1位Lasitskene、2位Licwinko、3位ベイティアと予想。
全く記憶に無いけどLasitskeneは前回大会覇者だった。今季は記録で圧倒しているのでまあ勝てるだろう。
2位以下はもう適当。記録だけならベイティアは上位に入れない。Cunninghamに期待しているが、去年の出来があまり良くなかったので入れなかった。

女子棒高跳
1位Stefanidi、2位Morris、3位Bradshawと予想。
1位、2位は今季屋外ランキングどおりで去年の五輪と一緒。どちらも比較的安定している選手なのでメダルは取ると思う。
3位以下はサー、McCartney、Silva等がおり、予想が非常に難しい。実績からすればサーだが、これもなんとなく決めた。

女子走幅跳
1位バートレッタ、2位リース、3位Spanovicと予想。
1位、2位はほとんど変わらないが、近年の世界大会の結果から。
Spanovicは室内で7m24を跳んでいるがその後の怪我の影響でまだ屋外では7mを超えていない。7m近い選手は何人かいるが、これまでの実績を考慮。

女子三段跳
1位イバルグエン、2位Rojas、3位Rypakovaと予想。
もう記録と実績で決めた。

女子砲丸投
1位カーター、2位鞏、3位Saundersと予想。
これは予想が難しすぎる。カーターは去年ほど良くない。五輪までパッとせずに五輪で20m63を投げたが、それでも室内で20m以上の投擲はしていた、今季は室内で19m03Aしか投げていない。屋外でもシーズンベストが19m34と悪い。
鞏は今までの実績からメダルは取れる、今季ランキングは1位。ただ優勝するイメージが沸かなかったため2位にした。
3位はMartonと迷ったが今季ランキングで決めた。

女子円盤投
1位ペルコビッチ、2位ペレス、3位Stevensと予想。
ペルコビッチは7月にペレスに負けているが、まあ勝つだろう。
Stevensはもう今季ランキングで決めた。彼女は2009年世界陸上で優勝しているし、去年の五輪でも4位に入っている。

女子ハンマー投
1位ヴォダルチク、2位張、3位は王と予想。
1位は言うまでもない。
2位以降は難しい。記録上位は去年の五輪でまともな結果を残していない。張は今シーズン72m12しか投げていないが、今までの実績を考慮。
王は去年の五輪決勝進出するも、記録なし。それでも自己記録は77m68といいものを持っているので3位予想。

女子やり投
1位コラク、2位シュポタコバ、3位Khaladovichと予想。
今年になりシュポタコバが復調してきてるが、コラクは上り調子と考えこの予想。
3位はT&FNを参考。

女子七種競技
1位Thiam、2位イカウニセ=アドミディナ、3位Schaferと予想。
1位はいいとして、2位と3位はこれまでの実績から。Johnson-Thompsonもいい選手だが、自己ベストがちょっと離れているのと、安定感があまりないから入れなかった。

女子4x100mリレー
1位アメリカ、2位ジャマイカ、3位ドイツと予想。
今季のジャマイカはフレーザー=プライスやキャンベル=ブラウンといった選手がいないので、全体の走力が落ちている。アメリカの方が層が厚く、五輪でも優勝しているのでこの予想。
3位はイギリスと迷うが、ドイツのほうが安定感がある。

女子4x400mリレー
1位アメリカ、2位ジャマイカ、3位ウクライナ
1位、2位に関しては特に言うことない。
イギリスも強いが、オールグーがいないのでちょっと厳しいのではないかということで入れなかった。
posted by クライシ at 15:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017 World Championships Men's Medal Predictions

https://www.trackandfieldnews.com/index.php/category-formcharts/3227-2017-world-championships-medal-picks-men-july-26

男子100m
1位ボルト、2位ブレーク、3位ガトリンと予想。
前回大会は優勝をガトリンと予想し外れたため、ボルトにする。今季のボルトの調子は良くないが、ガトリンも良くない。
ブレークはジャマイカ選手権の優勝以降試合に出ていないため、調子が全く分からない。去年もジャマイカ選手権以降走らずに五輪に出場しシーズンベストで4位だったので今年もそのような流れになると思う。本来ならば、優勝を期待したいのだが。
ガトリンは7月に2回試合に出場しどちらも9秒台。それでも去年よりは明らかに調子が悪いように見えるため、ブレークにも負けると予想。
他に上位に来そうな選手はコールマン。コールマンは世界大会での実績がないので分からないが、もしこの大舞台、この若さでメダルを取れば大したもの。
今季は全体的にタイムが出ておらず、9秒台の選手が大会で調子を上げてくればメダルのチャンスがあると思う。シンビネは10秒フラット辺りを連発しているが、最近優勝できていない。シーズン序盤から飛ばし過ぎているのではないかと思っている。
Yunier Perezはどういうわけか欠場。彼以外にキューバで標準記録突破した選手はおらず、なぜ選出されないのか分からない。

男子200m
1位バンニーキルク、2位ブレーク、3位マクワラと予想。
バンニーキルクはマクワラと違い勝負強く、今季ランキングからすれば優勝の可能性は高いだろう。
ブレークは2012年以来の19秒台。去年の五輪は決勝進出できなかったが、予選でシーズンベストを出していたので大会に合わせる力は健在。100mで2位予想したので、こちらも上位予想。
マクワラにはあまり期待していないが、今季ランキングを見ると他にメダルを獲得できる選手が思いつかない。予想はマクワラとしたが、予想外の選手がメダルを獲得する可能性も大いにある。
シンビネは2015年世界陸上に出場し、予選は自己ベストを記録するも決勝進出ならず。
Richardsは今季急激にタイムを伸ばしているので全く予想がつかない。
Mitchell-Blakeは去年19秒95の自己ベストを記録するも五輪では準決落ち。
ウェッブは今年の全米選手権で優勝しているが、世界大会で強い選手ではなく、去年の五輪は準決落ち。

男子400m
1位バンニーキルク、2位マクワラ、3位メリットと予想。
バンニーキルクについては世界記録が出せるかどうかだろう、優勝はほぼ確実。
マクワラは勝負強くないのでいつもなら期待しないが、今季43秒台を2回記録。直近3試合が44秒08、43秒92、43秒84とハイアベレージなのでそこを評価。特に43秒84を出した試合はいつもなら失速する残り100mで最後までバンニーキルクに付いていき、この走りができるならメダルは取れる。
3位はメリットとKerleyで迷った。今季のタイムを見ればKerleyが有利である。しかし、メリットは2007年以降、怪我をした2012年五輪以外全ての屋外世界大会でメダルを獲得している。メリットはただ単に試合に出ていないだけで、世界陸上に入れば大幅にタイムを上げてくると思う。
Kerleyは400mでダイヤモンドリーグ等の国際大会の実績はないが、200mではいい走りをしていたので国内番長のような選手ではないと思う。44秒20を切るタイムを今季5回記録しており、アベレージも高い。
他に上位に来そうな選手はテベ、ロバーツ、Gardiner。
テベは44秒02、44秒26をダイヤモンドリーグで記録し上位に入っている。彼は去年の五輪、世界ジュニアは棄権、失格となっているのでいい加減まともに走って欲しい。力を出せばメダルも可能だと思う。
ロバーツは今季44秒22の自己ベストを記録しているが、国外の最高記録はダイヤモンドリーグモナコで出した44秒57。去年の五輪は準決落ちしており、勝負強い選手ではない。
Gardinerはシニア1年目に44秒27を出し期待していたが、世界陸上、五輪と決勝進出できていない。今年は44秒26の自己ベストを初戦で記録したが、それ以降は44秒台前半すら出せていない。
去年の五輪ファイナリストであるシバンダはシーズンベストが45秒05だが、五輪では自己ベスト45秒15から準決、決勝とタイムを伸ばし5位に入ったので読めない。もしかしたら今年も似たようなことをするかもしれない。

男子110mH
1位マクレオド、2位Shubenkov、3位メリットと予想。
マクリオドは去年の五輪でも勝ち、今季自己ベストも出しているので優勝の可能性は高いだろう。
Shubenkovは前回大会覇者で今季ランキング2位、大会前としてはこれまでで最もいい。
3位以下は予想が難しく、実績やT&FNを参考にメリットと予想した。ランキングでは上にLevyがいるが、彼は今季急激にタイムを伸ばしているので読めない。

男子400mH
1位クレメント、2位McMaster、3位Warholmと予想。
クレメントは全米選手権で7位だったが今月に入り48秒02のシーズンベスト。元々不安定な選手なのでタイムを出したからと言って勝てるか分からない。それでも去年の五輪覇者ということで1位予想。
McMasterは今季全ての試合で49秒切り、47秒80を記録し世界ランク1位。去年の世界ジュニア3位とまだシニアの世界大会の経験はない。
WarholmとFutchで迷ったがWarholmと予想。自己ベストはFutchが上だが、シニアの世界大会の経験はなく、安定感もWarholmに劣る。Warholmは今季全ての決勝レースで48秒台を記録し、去年の五輪では予選で48秒49の自己ベストを記録している。

走高跳
1位バルシム、2位ボンダレンコ、3位Grabarzと予想。
走高跳は予想が難しすぎる。バルシムを1位としたが彼は2015年、2016年とランキングトップにも関わらず勝てていない。
ボンダレンコは今季2m32しか跳んでいないが、2013年以降の屋外世界大会はメダルを獲得しているので今回もその可能性は高そう。
3位以降は更に難しく、地元イギリスで去年の五輪で4位に入っているということでGrabarzを予想。地元の2012年五輪でメダルを獲得しているので今回も取れるだろうという希望的観測。
ランキング上位を見ても、去年の五輪で予選落ちしたような選手が多く、誰がメダルに絡むのか全く予想できない。去年の五輪覇者であるDrouinは室内で2m33を記録するも、怪我の影響で屋外シーズンベストは2m25。6月15日を最後に試合に出ておらず、1ヶ月ちょいではどこまで回復しているのか分からない。

男子棒高跳
1位Kendricks、2位Wojciechowski、3位ラビレニと予想。
Kendricksはランキング1位で今季負けなし。去年の五輪でもメダルを取っているので勝負弱くもない。
Wojciechowskiは6年ぶりの自己ベスト。アベレージはあまり高くないが、2011年世界陸上で金メダル、2015年世界陸上でも銅メダルの実績を評価。
ラビレニは今季不調でランキング4位。世界陸上の金メダルはないが、2009年以降の屋外世界大会は全てメダルを獲得している。
他に上位に来そうな選手はLisek。彼は去年の五輪で4位、2015年世界陸上で3位。室内では6m00を跳び、直近の試合で5m85の屋外自己ベスト。

男子走幅跳
1位Manyonga、2位Lawson、3位メンコフ
Manyongaは8m60台を連発し今季負けなし、去年の五輪では銀メダルを獲得している。
2位以下は難しい。Lawsonは全米優勝と五輪4位を評価。アメリカの選手はハマれば大記録を出す可能性もあるが、逆もある。
メンコフは2013年世界陸上優勝、2015年世界陸上6位の実績と、今季世界ランク6位を評価。

男子三段跳
1位Taylor、2位Claye、3位Binと予想。
1位、2位に関しては特に言うことない。
3位以下の予想は難しく、去年の五輪の結果と一緒にした、Pichardoが出場できたなら彼を選んでいた。
T&FNの予想はHeß。彼は今季室内で17m52を記録しているが屋外自己ベストは17m13。まだ若いこともありシニアの世界大会での決勝進出もなく、今年のヨーロッパU23でも勝てていない。

男子砲丸投
1位Crouser、2位Kovacs、3位Walshと予想。
これはそのままランク通りで去年の五輪と一緒。

男子円盤投
1位Stahl、2位Milanov、3位ロベルト・ハルティングと予想。
走高跳同様難しい。今季ランキング上位のほとんどは五輪で入賞していない。Stahlは今季の記録で、Milanovは今季の記録と前回大会2位の実績、ハルティングは今までの実績で選んだ。

男子ハンマー投
1位Fajdek、2位Nowicki、3位ナザロフと予想。
Fajdekは去年の五輪のようなことがなければほぼ確実だと思うが、Nowickiに直近の試合で負けているのが気になる。それでも記録上のアドバンテージは大きい。
ナザロフはランキングでは9位であるが、去年の五輪覇者で今までの実績から評価した。

男子やり投
1位Rohler、2位Vetter、3位Yegoと予想。
記録上はVetterが上だが、90m超えは1回だけでアベレージの差がまだまだある。
Yegoは去年の五輪シーズンベスト84m68ながら88m24を投げ銀メダルを獲得したので、そういった強さを評価。

男子十種競技
1位Mayer、2位Warner、3位Freimuthと予想。
十種競技は参加標準記録有効期間が長いため、今季試合記録を残していない選手もいるので予想しづらい。もう有効期間中のランキング通りと予想。

男子400mリレー
1位ジャマイカ、2位アメリカ、3位日本と予想。
1位、2位に関しては特に言うことない、バトンがうまく繋がればこうなるだろう。
3位日本は楽観的かも知れないが、走力は去年と変わらないし、バトンがうまく繋がれば十分可能だと思っている。T&FNはイギリスと予想しているが、イギリスは完走率が低く今まで何回も期待をぶち壊されたので3位にしない。競うとすればカナダになるだろう。
走力だけ見れば南アフリカが強そうだが、シーズンベストは38秒47と遅い。

男子4x400mリレー
1位アメリカ、2位ボツワナ、3位ジャマイカと予想。
1位は言うまでもないとして2位以降は難しい。
ボツワナは個人の走力は強いがこれまでの実績はあまりない。
ジャマイカは実績十分、去年の五輪でも2位に入っている。
今までならバハマも上位に入れていたが、クリス・ブラウンの衰えが影響すると思う。彼はもうリレーメンバーに入らないだろう。
posted by クライシ at 15:08| Comment(3) | TrackBack(0) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月24日

世界パラ陸上2017

https://www.paralympic.org/london-2017

男子100m(T44) -0.6
ジョニー・ピーコックが10秒75で優勝
2位はJohannes Floorsで10秒89
3位はJarryd Wallaceで10秒95
3位まで10秒台は世界大会決勝で初。予選もレベルが高く、1組でも3位までが10秒台を記録している。
ピーコックは予選で10秒64の自己ベスト、世界記録まで0.03秒。
予選は横を見る余裕もあり、決勝では世界記録も期待した。T43の世界記録はAlan Fonteles Cardoso Oliveiraの10秒57、T44の世界記録はRichard Browneの10秒61。この種目はT44の方が勝つことが多いが、世界記録はT43の方が上回っており、Oliveiraは例外のような選手だった。彼は1992年生まれでまだ若く、2013年に100mで10秒57、200mで20秒66を記録し、非常に期待していたのだが、近年はまともな記録を残していない。
Floorsは予選、決勝ともに自己ベストに0.01秒迫る記録。彼はT43の選手で自己ベストはOliveiraに次ぐ世界歴代2位。

男子400m(T43)
Johannes Floorsが46秒67で優勝
2位はHunter Woodhallで47秒23
3位はAJ Digbyで47秒56
今までは200m、400mもT43とT44は混合だったが、レベルの差が激しくなったためか今回からは別々になっている、そのため4人しか走っていない。それでも全員が49秒切り、3人が48秒切りとレベルは高い。
Floorsの自己ベストは46秒65。100mと同じく自己ベスト近い記録。走っている動画を見たが膝下を映さなければ障害者と分からないくらい自然な動き。
Woodhallは1999年生まれの18歳、去年のパラリンピックでは200mで2位、400mで3位。去年の時点で200mが21秒16、400mが46秒70、カテゴリーで言えばユースで、どちらも同世代の健常者と比べても遜色ない。
ピストリウスが45秒台で走った時代に彼以外で50秒さえ切った選手はいなかったが、今では46秒台が5人もいる。今後44秒台に突入する選手が出てきても不思議ではないし、層が厚くなれば健常者に匹敵するレースになっていくだろう。Woodhallの動画をいくつか見たが健常者とのレースにも参加している。しかし、今後このまま進化していけば健常者と一緒にレースを走ることはあっても、同様に順位を付けるべきではなくなるだろう。過去400mでオスカー・ピストリウスが世界陸上で走ったことはあるが、今後はそのようなことはなくなっていくと思う。
ちなみに、パラ陸上はIAAF管轄ではないからか、ピストリウスの自己ベストは45秒07にも関わらず、IPC世界記録は45秒39。で、この45秒39は2011年世界陸上で記録したものというので良く分からない、なぜ45秒07の記録は公認されないんだろうか。他にもジェイソン・スミスの自己ベストは10秒22だがIPC世界記録は10秒46。

日本人のインタビューでこんなに観客が多い中での試合の経験はあまりないと口を揃えて言っていた。実際、障害者の大会でこんなに観客が入っている試合はほとんど見たことない、2012年のロンドンパラリンピックくらいか。ロンドンはパラリンピックでも世界パラ陸上でもない、2013年セインズブリーズアニバーサリーズゲームズでも多くの観客が入っており、イギリスにおけるスポーツの位置付けがよく分かる。日本ではパラリンピックでは人は入るだろうが、その後の大会でこれだけの観客を集めることは不可能だろう。前から書いているが、東京五輪は人集めて終わりじゃなくてその後に繋がらないと意味がない、今のリオなんて悲惨な状況だ。
posted by クライシ at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月17日

世界U18陸上選手権2017

https://www.iaaf.org/competitions/iaaf-world-u18-championships/iaaf-world-u18-championships-nairobi-2017-5838/timetable/byday

男子100m -0.3
Tshenolo Lemaoが10秒57で優勝
2位はRetshiditswe Mlengaで10秒61
3位はTyreke Wilsonで10秒65
雨が降るコンディションだったためタイムは低迷。
南アフリカの選手が1,2フィニッシュ。近年南アフリカはスプリント種目で躍進しており、第2のジャマイカになるのではないかと言われている。南アフリカの過去最高成績は2001年世界ユースのChristian Kroneの6位、参加国が少ないことも追風となっただろう。
Wilsonは参加選手中最高タイムを持っていたので期待したが、自己ベストに0.3秒以上も遅いタイム。
Samuel Purolaが出場していないのが残念でならない、彼が出場すれば優勝の可能性は十分あったし、優勝すれば白人として初めての優勝だった。

男子110mH(91.4cm) +0.1
De'Jour Russellが13秒04の世界ユース歴代2位で優勝
2位はHao-hua Luで13秒41
3位はThomas Wanaverbecqで13秒55
予選から13秒08の世界ユース歴代2位。彼はユース規格をあまり走っていないのでこの程度の記録は想定内、世界ユース最高記録も期待していた。彼だけシニア規格で走らせても優勝したんじゃないかな。
この種目で世界ユース最高を持つJaheel Hydeは400mHで活躍しているが、Russellはこのままこの種目を専門とするだろう。世界ジュニア記録も更新してシニアになっても活躍して欲しい。

男子三段跳
Jordan A. Díazが17m30(+0.6)の世界ジュニア歴代6位&世界ユース最高記録で優勝
2位はFrixon David Chilaで15m92(+0.4)の自己ベスト
3位はArnovis de Jesús Dalmeroで15m89(+0.7)の自己ベスト
Díazは今季ユースランクトップだったので優勝するだろうと思ったが、記録は驚き。自己ベストを64cmも更新。以前の世界ユース最高の17m24の更新は簡単でないと思ってただけに、たった3年で更新されるとは思わなかった。Díazは2001年生まれということで来年もユース。Lázaro Martínezは結局ユース時の記録を超えられず今年シニアになったが、Díazはなんとか世界ジュニア記録を更新して欲しい。

女子100mH(76.2cm) +4.1
Brittany Andersonが12秒72で優勝
2位はCyrena Samba-Mayelaで12秒80
3位はDaszay Freemanで13秒09
追い風参考とはいえ、インターバルが決まっているハードル種目でこのタイムは凄い。Andersonは来年までユースなのでチャンプス辺りで世界ユース最高記録の更新も可能なのではないだろうか。この種目はシニア規格よりも実施回数が少ないため、シニア規格の世界ユース最高記録の方がユース規格よりも早い。
Samba-Mayelaは室内60mH(76.2cm)の世界ユース最高記録保持者。予選では12秒98(+1.2)の世界ユース歴代3位。
posted by クライシ at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月06日

Kirani James will not make London World Champs

http://www.sportsmax.tv/?q=articles%2F2017%2F07%2F05%2Fkirani-james-will-not-make-london-world-champs

キラニ・ジェームスが2017年世界陸上を欠場するとのこと。illnessは精神的なものと考えていいんだろうか、一般的な怪我や病気よりも心配。
posted by クライシ at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月13日

U18世界選手権への派遣中止 ケニア治安に懸念

https://mainichi.jp/articles/20170613/k00/00m/050/110000c

2月の段階ですでに多くの国が不参加を表明していたため予想通りの結果。最後の大会がこのような形になるのは残念、しかし選手の安全を考えれば仕方がない。
posted by クライシ at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月27日

世界リレー2017

https://www.iaaf.org/results/iaaf-world-relays/2017/iaafbtc-world-relays-bahamas-2017-5978

男子4x100mリレー
アメリカが38秒43で優勝
2位はバルバドスで39秒18
3位は中国で39秒22
あまりにもレベルが低すぎたので記事を書くかどうか迷った。決勝だけでなく、予選もレベルが低かったが決勝は更にタイムを落としている。このレベルの低さは世界リレーの存続に関わるのではないかとすら考えてしまう。
アメリカは前回大会よりも1秒以上遅い。元々バトンパスは下手なのでいつも通りと言えるが、それでも今大会は勝ててしまった。
バルバドスは世界大会初めてのメダル獲得。39秒台でのメダル獲得は1995年のイタリア銅メダル以来。39秒台での銀メダルとなると1964年のポーランド以来。
中国はメダル候補には間違いなかったが、こんな酷いタイムで銅メダルを獲得できるとは思わなかった。
日本は決勝Aに進めず決勝Bへ、結果は40秒31で7位。

男子4x400mリレー
アメリカが3分02秒13で優勝
2位はボツワナで3分02秒28
3位はジャマイカで3分02秒86
これも遅い。前回大会まではメダリスト全て2分台を記録している。今回の優勝タイムは2014年、2015年大会共に7位相当。
日本は予選でウォルシュ・ジュリアンが足を痛め途中棄権。拾われるタイムが3分05秒05だったから普通に走っていれば確実に出せただろう。ここで世界陸上出場を決めておきたかった。

女子4x100mリレー
ドイツが42秒84で優勝
2位はジャマイカで42秒95
3位は中国で43秒11
メンバーは1人違うが、ドイツは去年41秒62を記録しており優勝は意外ではない。今回のジャマイカのメンバーはベストメンバーではないこともあってドイツ選手とのSB合計の差は0.13秒しか無い。
中国は去年42秒65を記録したときとメンバーが1人違う。
決勝進出ラインは44秒20、これなら日本でも出せたのではないだろうか、勿体無い。
posted by クライシ at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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