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2017年08月14日

世界陸上2017(女子)

https://www.iaaf.org/competitions/iaaf-world-championships

女子100m +0.1
トリ・ボウイが10秒85のシーズンベストで優勝
2位はマリー・ジョゼ・タ・ルーで10秒86の自己ベストタイ
3位はダフネ・シパーズで10秒96
アメリカが優勝するのは2011年世界陸上のカーメリタ・ジーター以来。ボウイは近年のアメリカ選手の中では最も結果を残していたから、順当な結果といえるだろう。
タ・ルーは去年の五輪と同タイム、五輪では4位だった。近年伸びてきた選手であるため世界陸上の決勝進出は初、そこでチャンスをものにした。
シパーズは今季100mではあまり期待していなかったがメダル獲得。
エレイン・トンプソンは10秒98で5位。
準決流して10秒84だったから優勝は確実、10秒7台を期待していた。去年の4月から14連勝中だったのに何が起きたのだろうか。彼女のポテンシャルはシェリー=アン・フレーザー=プライスを超えていると思っているから、10秒6台すら期待しているんだが。
Rosangela Santosは11秒06で7位。
準決で10秒91の南米記録。以前の南米記録はAna Claudia Silvaの11秒01で、Santosは2015年に11秒04と迫っていた。
Gina Luckenkemperは11秒16で準決3組6位。
予選は10秒95(+1.3)の自己ベスト。ドイツ選手の10秒台は1991年のカトリン・クラッベ以来。彼女はまだシニア2年目で、今後の活躍が期待される。

女子200m +0.8
ダフネ・シパーズが22秒05のシーズンベストで優勝
2位はマリー・ジョゼ・タ・ルーで22秒08のコートジボワール記録
3位はショーナ・ミラーで22秒15
準決上位3人がそのままメダルを獲得。準決は全員同じ風速で同じようなタイムであったが、シパーズが一番余裕がある様に見えた。前日の男子200mがあまりタイムが出ていなかったため、21秒台こそ出なかったがそこそこレベルは高かった。
タ・ルーは100mに続き銀メダル。どちらも接戦で金メダルまで惜しかった。
ミラーはこれだけのタイムを出しているとなると400mが勿体なさすぎる。

女子400m
Phyllis Francisが49秒92の自己ベストで優勝
2位はSalwa Eid Naserで50秒06のバーレーン記録&世界ジュニア歴代5位
3位はアリソン・フェリックスで50秒08
Francisは2015年世界陸上7位、2016年五輪5位とある程度実績がある選手だがメダルに絡むとさえ思っていなかった。あのコンディションで自己ベストを出すのだから、今季は力があった。
Naserは2014年ユース五輪2位、2015年世界ユース優勝、2016年五輪準決2組3位と若い頃から実績を残している。2015年世界ユースは自己ベストに0.11秒と迫る記録、それ以外は全て自己ベストで走っており大舞台で力を発揮している。
フェリックスは衰えを感じた。元々接戦で負ける試合が多かったので、今回も似たような感じ。
ショーナ・ミラーは50秒49で4位。
肉離れを起こしたのかと思ったが、映像を見る限り疲れて足が上がらずに地面に当たり躓いて減速したように見える。その後も何の問題もなく200mに出場していたので大したアクシデントは起きていないはず。優勝はほぼ確実だったから勿体ない。

女子800m
キャスター・セメンヤが1分55秒16の南アフリカ記録&世界歴代8位で優勝
2位はフランシーヌ・ニヨンサバで1分55秒92
3位はAjee Wilsonで1分56秒65
セメンヤは前半400mが58秒53、後半が56秒63とという凄まじいネガティブスプリット、前半早ければ1分54秒台は確実に出てた。前回大会は不調で準決落ち、彼女のポテンシャルはこんなもんではないと思うが、恐らく1分54秒台は出さずに引退するんだろう。どこかで記録を狙うレースをして欲しい。

女子10000m
アルマズ・アヤナが30分16秒32の今季世界最高記録で優勝
2位はティルネシュ・ディババで31分02秒69のシーズンベスト
3位はAgnes Jebet Tiropで31分03秒50の自己ベスト
2位に46秒37差を付ける圧勝、これは今までの最大差である1993年世界陸上の23秒25の倍近い。

女子3000mSC
Emma Coburnが9分02秒58の世界歴代6位で優勝
2位はCourtney Frerichsで9分03秒77の世界歴代7位
3位はHyvin Kiyeng Jepkemoiで9分04秒03
Coburnは2011年世界陸上で決勝進出し9位、その後2012年五輪8位、2015年世界陸上5位、2016年五輪3位と着実に順位を上げ今大会で優勝。この種目でアメリカは初めてメダルを獲得。
Frerichsは今季17秒以上も自己ベストを更新。この種目はまだ歴史が浅いため、アフリカ勢に付け入る隙がある。
Ruth Jebetは9分13秒96で5位。
残り1週までは集団にいたが残り半周でついて行けなくなった。

女子100mH +0.1
サリー・ピアソンが12秒59で優勝
2位はDawn Harper Nelsonで12秒63のシーズンベストタイ
3位はPamela Dutkiewiczで12秒72
ピアソンは12秒53で準決1位通過。安定したハードリングで世界陸上2回めの優勝。2015年、2016年と世界大会に出られずに相当悩んだそうだが見事な復活。彼女は安定感のあるハードリングが持ち味なので、他の選手のように乱されることがない。
Harper Nelsonは全米4位だったがアメリカ選手最高順位。2008年から連続して世界大会では代表になっており、2015年以外は全て入賞している。
Dutkiewiczは今季室内60mHで7秒79、屋外100mHで12秒61の自己ベスト。世界大会決勝進出は初で、前回大会のCindy Rolederに続きドイツ勢のメダル獲得。
Kendra Harrisonは12秒74で4位。
準決は12秒86とあと少しで準決落ちするところだった。決勝では本来の走りが戻ることなく、メダル争うに絡むことはできなかった。今季彼女は全て12秒60以内で走っており、勝負弱い部分が露呈したと思う。
Nadine Visserは12秒83で7位。
七種競技の7位に続き入賞。彼女は去年の五輪でも七種競技と100mHに出場している。

女子400mH
Kori Carterが53秒07で優勝
2位はDalilah Muhammadで53秒50
3位はRistananna Traceyで53秒74の自己ベスト
Carterのタイムはセカンドベスト。実況が彼女は国外で54秒を切ったことがないと言っていたが今年のモナコで53秒36を記録している。
Muhammadは意外にも今回の記録は自己4番目。2013年世界陸上以来のメダル獲得。
Traceyは2011年に54秒58の当時世界ジュニア歴代2位を記録。同年の世界陸上に出場し準決勝進出、その後も世界大会に出場し続け2016年五輪で初めて決勝進出し5位。この舞台で自己ベストを0.41秒更新した。
ズザナ・ヘイノヴァは54秒20のシーズンベストで4位。
シーズンベストは更新したがたった0.02秒。コンディションが悪いのもあるがもう少し上げてくると思っていた。それでも五輪に続き4位、世界大会6連続入賞中。

女子走高跳
Maria Lasitskeneが2m03で優勝
2位はYuliia Levchenkoで2m01の自己ベスト
3位はKamila Licwinkoで1m99の自己ベストタイ
Lasitskeneは1m99を1回失敗するが、2m01、2m03とどちらも1回で成功。その後2m08の自己記録更新を目指すが全て失敗。彼女は去年の7月から負けなしで25連勝中。
Levchenkoは世界大会初の決勝進出でメダル獲得、この種目最年少メダリストとなった。また今大会で初めて2mを越えた。解説が2m03を跳べば世界ジュニア記録になると言っていたが、彼女は1997年生まれなのですでにシニア。
Katarina Johnson-Thompsonは1m95のシーズンベストタイで5位。
七種競技でも5位入賞。前回大会は走幅跳と七種競技に出場しどちらも入賞を逃してしまった。特に七種競技では得意の走高跳で1m80しか跳べず、これがもし今回の記録であれば200点近く変わるので単純に考えるとメダルが取れた。
Morgan Lakeは1m95で6位。
彼女はLevchenkoと同世代で直接対決は4勝4敗。去年の五輪ではジュニア選手ながら決勝進出している。
Vashti Cunninghamは1m92で10位。
1m95を1回も超えられなかったが本来はこんな選手ではないと思う。

女子棒高跳
Ekateríni Stefanidiが4m91の世界歴代4位タイで優勝
2位はSandi Morrisで4m75
3位はRobeilys PeinadoとYarisley Silvaで4m65、Peinadoはベネズエラ記録タイ
Stefanidiは4m65、4m75、4m82と全て1回で成功。Morrisは4m82に失敗し、逆転を狙い4m89に挑戦するも全て失敗、Stefanidiは4m89に失敗したが優勝を決めた。その後4m91に挑戦し1回目で成功、5m02に挑戦したが全て失敗。
Peinadoは2013年世界ユース優勝、2014年ユース五輪2位、2016年世界ジュニア2位とジュニア以下の大会では結果を残しているが2015年世界陸上、2016年五輪は共に予選落ち。初めての世界大会決勝進出でメダル獲得。
Silvaはメダルこそ獲得したが記録は悪い、彼女は今季4m81を跳んでいる。2011年以降出場した屋外世界大会で最も悪い記録。
4m65でメダルが取れたのは2009年以来、ただしこの時メダルを獲得した選手は1回目で跳んでいる。今回の試技でメダルが取れるのは2005年以来。

女子走幅跳
ブリトニー・リースが7m02(+0.1)で優勝
2位はダリヤ・クリシナで7m00(-0.3)のシーズンベスト
3位はティアナ・バートレッタで6m97(-0.2)
予選は悪天候もあり、6m66が予選トップ、6m46でも通過できたから決勝は記録に期待してなかった。それでも上位は7mを超えているからなかなかのレベルだったと思う。
リースは4年ぶりの世界大会優勝、世界陸上で4回目の金メダル。2015年、2016年と金メダルを逃しているが、実力が落ちていたわけではないので順当な結果といえるだろう。今まで勝つ試合も接戦が多かった。
クリシナは2007年世界ユース優勝、ジュニア時代に7m03を跳ぶなど期待されるが屋外世界大会でのベストは6m76が最高でこのまま入賞はできるけどメダルに絡まない選手になると思っていた。屋外での7m超えは2011年以来、初めて実力を出し切ることが出来た。
バートレッタは前半6m60程度の跳躍が続いていたが最終跳躍で逆転銅メダル。
Ivana Spanovicは6m96(+0.1)で4位。
彼女は着地がどうにかならないのか。毎回尻じゃなくて背中から落ちているから相当損しているように見える。最終跳躍は7mぐらい跳んだように見えたが6m91(+0.5)、ゼッケンが当たったという話が出ている。以前、彼女は後ろ髪を当ててしまったこともある。

女子砲丸投
鞏立姣が19m94で優勝
2位はAnita Martonで19m49
3位はミシェル・カーターで19m14
2005年以来、優勝記録が20mを超えなかった。
鞏は優勝こそしたが20mは越えてほしかった。彼女は初めて出場した世界大会である2007年世界陸上でジュニア選手ながら7位入賞。そこから連続して出場し続け上位に入り、初めて優勝。これまでバレリー・アダムスがずっと優勝し続けていたことも凄いが、10年間に渡り入賞を続け、世界大会で5つものメダルを獲得してことも凄い。

女子円盤投
サンドラ・ペルコビッチが70m31で優勝
2位はDani Stevensで69m64のオセアニア記録
3位はMélina Robert-Michonで66m21のシーズンベスト
ペルコビッチは予選で69m67を記録、この時点で彼女の世界大会最高記録。決勝では記録を落とすと思ったが70m以上の投擲を2回も見せた。世界大会の優勝記録が70mを越えるのは1992年五輪以来、世界陸上では1991年世界陸上まで遡ることになる。バレリー・アダムスが2011年世界陸上で大会記録を出したように、1980年代の記録に匹敵する投擲を見せてほしかったが流石に難しかったか。ただ、70mを越える投擲は円盤が縦に落ちており、もっといい軌道を描ければまだ飛ぶのではないかと思う。
Stevensは自己ベストを3年ぶりに更新。ペルコビッチが台頭する前の2009年世界陸上で優勝したが、その後は世界大会でメダルを獲得できていなかった。今回の記録で優勝できない世界大会は1996年五輪、世界陸上では1991年世界陸上まで遡る。世界大会での2位の記録としては1988年五輪の71m88、1987年世界陸上の70m12に次ぐ記録。
Robert-Michonは今大会でシーズンベストを2m58cmも更新。世界大会でのメダルは2013年世界陸上、2016年五輪に続き3個目。彼女の上位3つの記録は今回とこれらの大会で出している。
ヤイメ・ペレスは64m82で4位。
彼女は今季世界ランク2位で世界陸上に臨み、大会前にペルコビッチに勝利していたが全く相手にならなかった。

女子ハンマー投
アニタ・ヴォダルチクが77m90で優勝
2位はWang Zhengで75m98
3位はMalwina Kopronで74m76
ヴォダルチクは大会前に82m87を投げていたため少なくとも80mは投げると思っていた。優勝記録は彼女の自己ベストから5m以上低いが、自己ベストでこの記録を上回っている選手はいない。
Wangはアジア記録保持者で世界陸上の入賞は何度かあったがメダルは初めて。世界大会で初めて張文秀に勝利した。
張文秀は74m53のシーズンベストで4位。
彼女が世界大会でメダルを逃すのは2009年世界陸上以来。世界大会では2005年から10大会連続入賞中。

女子やり投
バルボラ・シュポタコバが66m76で優勝
2位は李玲蔚で66m25のアジア歴代3位
3位はLu Huihuiで65m26
シュポタコバは2007年世界陸上以来の優勝。
Luは予選で67m59のアジア記録。前回大会は決勝で66m13のアジア記録を樹立するも最終投擲でKatharina Molitorに逆転され銀メダルとなった。
サラ・コラクは64m95で4位。
まともな投擲がほとんどできていなかった。

女子七種競技
Nafissatou Thiamが6784点で優勝
2位はCarolin Schaferで6696点
3位はAnouk Vetterで6636点のオランダ記録
Vetterは自己ベストを10点更新。ハイポミーティングであまり記録を出していなかったので期待していなかった。
Yorgelis Rodriguezは6594点のキューバ記録で4位。
彼女はユース時に5994点、その後ジュニア時に6232点と毎年自己ベストを更新している。今大会は800mで2分10秒48、走高跳で1m95の自己ベストを記録。

女子4x100mリレー
アメリカが41秒82で優勝
2位はイギリスで42秒12
3位はジャマイカで42秒19
珍しく波乱がなく、走力を考えると順当な結果。ジャマイカはトンプソンが出ておらず、何かあったのだろうか。
ドイツは42秒36で4位。
シーズンベストが42秒25なので力は発揮しただろう。本当はメダルを取ってほしかった。
posted by クライシ at 18:11| Comment(0) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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