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2016年08月27日

オリンピック2016陸上競技(女子)

https://www.iaaf.org/competitions/olympic-games/the-xxxi-olympic-games-5771/timetable/byday

女子100m +0.5
エレイン・トンプソンが10秒71で優勝
2位はトリ・ボウイで10秒83
3位はシェリー=アン・フレーザー=プライスで10秒86のシーズンベスト
前評判通りトンプソンが優勝、世界大会の優勝記録としては1999年世界陸上以来の好記録。五輪記録には0.09秒及ばなかったが、この記録は2次予選で出されたものなので優勝記録としては最高記録。フレーザー=プライスが万全の状態でも勝てたかわからない記録なので、女子は世代交代が上手くいっている。
Bowieは2014年にブレークして以降、着実に実績を積んでいる。
フレーザー=プライスは今季不調でメダルすら危ういかと思われが流石の調整力。
Marie-Josée Ta Louは10秒86のコートジボワール記録で4位。決勝進出者で唯一の自己ベスト、3位までほんの僅か。去年まで11秒02の選手で世界大会は準決落ちのような選手だった。

女子200m -0.1
エレイン・トンプソンが21秒78の今季世界最高記録で優勝
2位はダフネ・シパーズで21秒88のシーズンベスト
3位はトリ・ボウイで22秒15
トンプソンが100mとの2冠達成、1988年のジョイナー以来。
シパーズは準決で21秒台だったのでもう少し伸ばすと思っていた、タイム自体はセカンドベストで悪くない。
Marie-Josée Ta Louは22秒21のコートジボワール記録で4位。100mに続き予選から自己ベスト連発であと少しでメダル。
イベット・ラロワ=コリオは22秒69で8位。2004年五輪では100mの優勝候補であったが4位。その後も五輪に出場するも決勝進出はならず12年ぶりの入賞。200mに限って言えば近年のほうが速い。

女子400m
ショーナ・ミラーが49秒44の今季世界最高記録&自己ベストで優勝
2位はアリソン・フェリックスで49秒51のシーズンベスト
3位はShericka Jacksonで49秒85
ミラーは100m、200mも自己ベスト更新し絶好調。400mは去年の世界陸上で負けて以降連勝中。まだ若い選手でスプリント力もある、今後は48秒台に突入することを期待する。
フェリックスは今回の記録がセカンドベストであるが、400mを本格的に取り組み始めた時は48秒台に突入することを期待していたし、それだけのポテンシャルを持っていた選手だと思う。100mやったり、400mやったりで中途半端なことになっているイメージ、そして200mでは代表にすらなれず。まだ第一線で戦えていることは凄いが、今後はどれかに絞ったほうがいいんじゃないだろうか。

女子800m
キャスター・セメンヤが1分55秒28の南アフリカ記録で優勝
2位はフランシーヌ・ニヨンサバで1分56秒49
3位はMargaret Wambuiで1分56秒89の自己ベスト
予選から2分切りが続々と現れるハイレベルな試合、優勝記録は2008年五輪以来の好記録。
セメンヤは1分54秒台突入もあり得るかと思ったが、55秒台にとどまった。性別問題でいろいろあったが、そんな選手でもこの程度の記録しか出せないのか。ジェリモより1秒以上遅く、世界歴代10位以内にも入れなかった。

女子10000m
アルマズ・アヤナが29分17秒45の世界記録で優勝
2位はビビアン・チェルイヨットで29分32秒53の世界歴代3位
3位はティルネシュ・ディババで29分42秒56の世界歴代4位
アヤナの優勝、29分台の可能性について予想していた人はいたとしても、世界記録を考えていた人はいなかったんじゃないだろうか。王軍霞の記録はその性質から近寄っていけないような記録、それを14秒以上更新。
アヤナは長距離でも積極的に記録を狙いに行く姿勢が好き、5000mではその結果負けてしまったが記録が出ないと面白くない。
チェルイヨットは今まで数々の実績があるが10000mの29分台は初、もちろん2位での29分台も。
ディババは出場した世界大会の10000mで初めて1位以外の結果、ただこの記録には十分満足しているだろう。
Alice Aprot Nawowunaは29分53秒51の世界歴代5位で4位。まだ若い選手で五輪は初めて、2010年世界ジュニア5000mで16歳ながら3位を記録している。
上位13人が自己ベスト、上位17人がシーズンベストを記録するという過去最高のハイレベルなレースだった。

女子3000mSC
Ruth Jebetが8分59秒75の世界歴代2位で優勝
2位はHyvin Kiyeng Jepkemoiで9分07秒12
3位はEmma Coburnで9分07秒63の世界歴代8位
最初はローペースだったが途中からJebetが飛び出し独走。最初から自分のペースで行っていれば世界記録もあり得た、8分台を複数回出したのはJebetが初。まだ若い選手なので世界記録更新の可能性は十分。

女子100mH 0.0
ブリアナ・ローリンズが12秒48で優勝
2位はニア・アリで12秒59
3位はKristi Castlinで12秒61
記録こそ出なかったがアメリカがメダル独占。出場選手中、ローリンズはタイムトップでこれまでも実績があったので優勝は妥当。残念なのは準決よりもタイムを落としたことか。
アリは2回目の世界大会出場で2013年世界陸上は予選落ち。今回タイムはセカンドベストと悪くない結果。調べてみると彼女の父親は家族と愛人を殺害し、自殺するという事件を起こしている。ちなみにアリも狙われていた。これの影響なのか2010年は試合に出ていない。

女子400mH
Dalilah Muhammadが53秒13で優勝
2位はSara Petersenで53秒55のデンマーク記録
3位はAshley Spencerで53秒72の自己ベスト
雨が降ってあまりコンディションが良くないと思いきや、2位から6位までシーズンベスト以上を出している。
Muhammadはアメリカ初の金メダル、これまでも強い選手がいたので意外。この選手、2013年世界陸上で2位だったが全く記憶に無い。
ズザナ・ヘイノヴァは53秒92のシーズンベストで4位。世界陸上は連覇中であるが五輪での優勝はなく、今回はメダルを逃した。

女子走高跳
Ruth Beitiaが1m97で優勝
2位はMirela Demirevaで1m97の自己ベストタイ
3位はブランカ・ブラシッチで1m97のシーズンベスト
Beitiaが世界大会初の金メダル、2013年世界陸上が長いキャリアの中で初のメダルだった。今季はヨーロッパ選手権でも優勝し、ダイヤモンドリーグユージーンで6位になった以外は全て2位以上の成績。周りのレベルが低くなっているのもあるが、この年齢でも力を維持し成績を向上させている。
ブラシッチは五輪金メダルのチャンスであったが、調子も悪く、なんとかメダルという結果。一時期、世界記録に迫るのかという記録を出し、実績でも飛び抜けていたが結局五輪での金メダルとはならなかった。

女子走幅跳
Tianna Bartolettaが7m17(+0.6)で優勝
2位はブリトニー・リースで7m15(+0.6)
3位はIvana Španovićで7m08(+0.6)のセルビア記録
今回も3位まで7m台というハイレベルな戦い。
Bartolettaは去年の世界陸上に続き自己ベストで優勝、100mでは今大会11秒00で準決落ちだった。
リースは今季7m31の自己ベストを記録。2009年から2013年まで世界大会優勝し、敵なし状態であったが去年の世界陸上は予選落ち。今回の記録はリースにとって世界大会最高記録、これでも勝てなかったのだから仕方がない。
Španovićは世界大会では3回連続の3位。この選手は着地さえどうにかなればもっと跳べる。

女子砲丸投
ミシェル・カーターが20m63の今季世界最高記録&アメリカ記録で優勝
2位はバレリー・アダムスで20m42のシーズンベスト
3位はAnita Martonで19m87のハンガリー記録
アダムスが2投目で20m42を出し、ほぼ優勝は決まった状態であったがカーターが最終投擲で逆転。カーターは今まで20mを少し超える程度の選手で自己ベストを40cm近く更新。世界大会でのメダルはアダムスがいない去年の世界陸上で銅メダルが初だった。
アダムスはちょっと気が抜けていたのかもしれない。それでも一時期の不調からよくここまで復活した。

女子ハンマー投
アニタ・ヴォダルチクが82m29の世界記録で優勝
2位は張文秀で76m75のシーズンベスト
3位はソフィー・ヒチョンで74m54のイギリス記録
ヴォダルチクの予選の記録ですら他の選手は上回っていない、女子ハンマー投の歴史が浅いとはいえ突出しすぎ。しかもヴォダルチクは2009年から世界記録を出し、その後抜かれることもあったが進化し続けている。
文秀は4回目の五輪、全て入賞している。自己3番目の記録で世界大会での最高記録、安定して強い。

女子七種競技
Nafissatou Thiamが6810点のベルギー記録で優勝
2位はジェシカ・エニス=ヒルで6775点のシーズンベスト
3位はブリアンヌ・タイゼン=イートンで6653点
Thiamは世界大会初の入賞で金メダルを獲得。今大会、100mH、走高跳、走幅跳、やり投、800mで自己ベスト更新し、七種のベストを300点以上更新。特に、走高跳は1m98の七種最高記録で今大会の優勝記録を上回っている。まだ22歳、彼女より若くしてこの記録以上を出したのはカロリナ・クリュフトだけ。今後に期待できる。
Katarina Johnson-Thompsonは6523点で6位。彼女も走高跳で1m98の七種最高記録。

女子4x100mリレー
アメリカが41秒01の今季世界最高記録で優勝
2位はジャマイカで41秒36
3位はイギリスで41秒77のイギリス記録
アメリカは予選で失格になるも救済措置で再レースを行い41秒77のトップタイムで予選通過。この措置は微妙な判断だと思う。ブラジルと接触の結果、アリソンが躓きかけているが、この程度で救済されるなら2011年世界陸上男子も救済されるべきだった。あの時は隣のハリー・アイキネス=アリエティの肘がモロに辺り転倒。
救済なので1レーンという不利なレーンだったが、パフォーマンス歴代2位の好タイム。2013年世界陸上、2015年世界陸上でジャマイカが連覇していたのでアメリカの優勝は難しいかと思われた。
posted by クライシ at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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