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2016年07月25日

世界U20陸上選手権2016

http://www.iaaf.org/competitions/iaaf-world-u20-championships/iaaf-world-u20-championships-bydgoszcz-2016-5680

今大会からジュニアではなくU20表記になったのでタイトルも変更。

男子100m +0.2
Noah Lylesが10秒17で優勝
2位はFilippo Tortuで10秒24
3位はMario Burkeで10秒26
Nigel Ellis、Abdullah Abkar Mohammed共に出場せず。こうなるとLylesの優勝はほぼ確定。しかし、タイムはあまり伸びず2位との差もあまり付かなかった。200mのタイムからすれば公認で10秒0台出せる実力はあると思うが、好条件でないと難しそう。とりあえず五輪の200mに期待。
Tortuは予選から10秒29と好調、その中でしっかりラウンド毎にタイムを上げてきた。今季出場者中のランキングでは2位なので妥当な結果。

男子200m +1.2
Michael Normanが20秒17の大会記録で優勝
2位はTlotliso Leotlelaで20秒59
3位はNigel Ellisで20秒63
今季ランキング3位のBaboloki Thebeは出場せず。
Normanが予想通り圧勝、ただEllisがもう少し好タイムを出せると思っていた。このレベルならサニブラウンが怪我なく出ていればメダル獲得できただろう。決勝は風速が良かったにも関わらず、シーズンベストを記録した選手は1人もいなかった。
8位は山下潤で20秒94。準決勝は20秒67の自己ベスト。8位まで20秒台は大会初。今までの8位最高記録は2012年世界ジュニアでJulian Forteが21秒00だった。この時、Forteは怪我した上での記録だったので普通に走っていれば20秒台を出せたと思う。

男子400m
Abdalelah Harounが44秒81のシーズンベストタイで優勝
2位はWilbert Londonで45秒27の自己ベスト
3位はKarabo Sibandaで45秒45
Baboloki Thebeは準決で44秒67を記録するもレーン侵害で失格。何やってんのマジで、この時点で萎えた。優勝記録が思ったより大した事なかったのでこれなら優勝出来ただろう。恐らく五輪にも出場すると思うので、そこでは素晴らしいパフォーマンスを見せて欲しい。
Harounは去年より明らかに遅くなっている。今までなら44秒81で走るジュニア選手がいれば凄いことだったが、彼は自己ベスト44秒27の選手。大会記録更新ぐらいして欲しかった。
期待していたChristopher Taylorは46秒60で準決落ち。

男子110mH(99.0cm) +0.2
Marcus Krahが13秒25の自己ベストタイで優勝
2位はAmere Lattinで13秒30の自己ベスト
3位は古谷拓夢で13秒31の日本ジュニア記録
1位と2位は大会前のランキング通り。Lattinはシニア規格で13秒59を記録しているのでなかなか速い。
古谷は2年前に金井大旺が出した日本ジュニア記録を0.02秒更新。金井が13秒33だったから古谷ならもっと良いタイムが出せると思ってたがそう簡単ではないか。
4位はDejour Russellで13秒39。準決は13秒20の世界ユース最高記録、16歳年齢別最高記録。この選手は来年もユースなのでさらに更新する可能性がある。ただ100m、200mも同世代トップクラスなので来年の世界ユースではハードルに出ないかもしれない。というか、これだけの走力があるのにわざわざハードルを選ぶ意味がわからない。

男子400mH
Jaheel Hydeが49秒03で優勝
2位はTaylor McLaughlinで49秒45の自己ベスト
3位はKyron McMasterで49秒56のイギリス領ヴァージン諸島U20記録
悪くないタイムだが、48秒台を期待していた。自己ベスト更新とはならなかったが五輪代表でもあるのでそちらで結果を出して欲しい。
McLaughlinはNCAAで5位。去年の世界ユースチャンピオンのNorman Grimesも白人で、若い世代は白人が結果を残している。現在のレベルの低い400mHの状況ならこのタイムでも全米で決勝進出できる。
McMasterは初の49秒台、今までの自己ベストは去年記録した50秒16だった。

男子走幅跳
Maykel D. Massoが8m00(-1.8)で優勝
2位はMiltiádis Tentoglouで7m91(-0.4)
3位はDarcy Roperで7m88(-1.0)のシーズンベスト
決勝は風の条件が悪く、一番いい条件でも無風。その影響もあってか1位と2位の優勝記録は去年の世界ユースよりも悪い。
Massoはこの条件でも8mを超えるのは流石、このまま順調に伸びてくれることを願う。
Tentoglouは去年の世界ユースで5位。その時の記録は7m66と好記録であり、例年ならメダルを獲ってもおかしくなかった。
Roperは去年の世界ユースで2位。Massoと4cm差の8m01という好記録であった。今年はまだ8m台を跳んでいないが、条件が良ければ跳べる可能性はあったと思う。
Ja'Mari Wardは7m68(0.0)で6位。予選は7m96(+0.4)の自己ベスト。

男子三段跳
Lázaro Martinezが17m06(-1.1)の今季世界U20最高記録で優勝
2位はCristian Napolesで16m62(-0.6)
3位はMelvin Raffinで16m37(-2.4)
走幅跳同様こちらもほとんど向かい風。ジュニアで17mを超えれば凄いことなんだが、Martinezはユース時代に17mを跳んでいるので今回の記録は物足りない。結局、ユース時代の記録は超えられないのだろうか。
Napolesは去年の世界ユースチャンピオン、大会前は16m92の今季U20最高記録を持っていた。ただ、今回の記録がセカンドベストとフロック気味の記録。

男子砲丸投
Konrad Bukowieckiが23m34の世界U20記録で優勝
2位はAndrei Toaderで22m30の世界U20歴代4位
3位はBronson Osbornで21m27の世界U20歴代10位
しっかりと世界ジュニア更新、あまり本番に強いイメージはなかったが前回大会も自己ベストで優勝だった。さすがシニア規格で21m14を投げるだけある。なぜか今大会から決勝は4投しか投げられない、その中でこの記録。
Toaderは十分な記録だが、シニア規格での記録からするともっと投げられるはず。しかし、前回大会記録を超えても優勝記録から1m以上離されているという状況は異常。
2010年以前ならOsbornの記録でも優勝できる。しかし、優勝記録とは約2m差、2位とは1m差。他の選手を見ても6位までが20m40とレベルが高い。全体的なレベルが上がっているのか、それとも今回が異常なだけなのか。

男子円盤投(1.75kg)
Mohamed Ibrahim Moaazが63m63の世界ユース歴代2位で優勝
2位はOskar Stachnikで62m83の自己ベスト
3位はHleb Zhukで61m70の自己ベスト
Moaazは予選でも62m79の自己ベスト。ジュニア規格でのユース最高記録は現U20記録でもあるMykyta Nesterenkoの70m13。
5位はKonrad Bukowieckiで59m71。砲丸に比べるとおもけみたいなもんか。
6位はClemens Pruferで59m10。優勝候補筆頭と思われたが奮わず。選手によっては4投しか投げられない影響をかなり食らうと思う、なんでこんなルールに変えたのか。
8位は幸長慎一で58m50の自己ベスト。日本U20記録まで30cm、その記録保持者の安藤夢は予選落ち。幸長は今年までU20、なんとか60mを超えて欲しいがチャンスは多くないだろう。

男子やり投
Neeraj Chopraが86m48の世界U20記録で優勝
2位はJohannes Groblerで80m59の自己ベスト
3位はAnderson Petersで79m65のグレナダ記録
上位3人は1投目から79m以上の投擲を見せる好調。
Chopraは昨季、今季と80m台の記録を持っていたがこの舞台でここまで伸ばすとは思わなかった、自己ベストを4m以上更新。アジア歴代5位でもある。五輪にも出場すると思うのでそこでの活躍にも期待。
Groblerは予選を74m79の自己ベスト、今回は1投目でこの記録を投げた。80mを投げて優勝できなかったのは初の出来事。
Petersの記録も例年なら優勝している。3位の最高記録。

男子十種競技(U20)
Niklas Kaulが8162点の世界U20記録で優勝
2位はMaksim Andraloitsで8046点の世界U20歴代6位
3位はJohannes Ermで7879点
Kaulは変わった選手でやり投がずば抜けて得意、去年の世界ユースでは2位、世界ユース歴代2位の記録を持っている。これだけでも凄いが混成でも結果を出しており今回の優勝だけではなく、去年の世界ユースでも優勝、十種競技(U18)の世界ユース最高記録も持っている。今回もやり投では71m59とシニア選手でも十分通用する記録を出している。
Andraloitsはやり投が48m79と低い以外は全体的にバランスがいい。
十種競技はU20、U18と規格が計5つもある。U20とU18は比較的新しいので最高記録は出やすい。そういうこともあってKaulがどちらも記録を保持している。さらに言うと七種競技同様、シニア規格での記録のほうが上という状況になっている。

男子4x100mリレー
アメリカが38秒93の今季世界U20記録で優勝
2位は日本で39秒01の日本U20記録タイ
3位はドイツで39秒13の世界U20歴代5位
日本はアンカーに渡るまでリードという状況。あまり期待していなかったのでこの記録は驚き、あと少しで優勝だった。2012年は39秒02、2014年も39秒02と非常に安定している、今後もこのタイムが出せるようであれば優勝も十分可能だろう。
4位はジャマイカで39秒13。4位の最高記録。

男子4x400mリレー
アメリカが3分02秒39の今季世界U20最高記録で優勝
2位はボツワナで3分02秒81の世界U20歴代2位
3位はジャマイカで3分04秒83
アメリカはこれで2002年以降負けなしの8連覇、2000年は出場しておらず、1998年はオーストラリアに負けている。
ボツワナは例年なら優勝している記録。特に2走のThebe Babolokiは43秒5というラップタイムを出している、400mは失格にならなければほぼ確実に優勝していただろう。

女子100m +0.9
Candace Hillが11秒07の大会記録で優勝
2位はEwa Swobodaで11秒12の自己ベスト
3位はKhalifa St Fortで11秒18
Hillは記録こそチェックしていたがレースの動画を見たことはあまりなかった。こうしてみると大きい、身長は175cmらしい。去年の世界ユースが11秒08だったのでタイムは不満だが、まぁユースということを考えればずば抜けている。ただKaylin Whitneyのようにならないか心配。
Swobodaは地元での開催ということもあり見事な活躍。決勝進出者の中で唯一の自己ベスト更新。恐らく、五輪のも出場するのでそこでの活躍にも期待。

女子100mH +2.0
Elvira Hermanが12秒85の世界U20歴代5位で優勝
2位はRushelle Burtonで12秒87の世界U20歴代6位タイ
3位はTia Jonesで12秒89
絶好の風に恵まれ、5位まで12秒台という超ハイレベルなレース。Hermanは便宜上歴代5位と書いたがDior HallおよびOluwatobiloba Amusanの記録はAliuska Lópezを上回っているのにもかかわらず世界ジュニア記録扱いされていないため、世界ジュニア記録まで0.01秒という言い方もされる。既にそこそこの実績を積んでおり、2014年世界ユース2位、2015年ヨーロッパジュニア優勝等がある。今年のヨーロッパ選手権では予選で13秒03と12秒台まであと少しと来ていた。
Burtonはシニア規格を走った経験があまりないのか、大会前の自己ベストは13秒28、ちなみにジャマイカ選手権での記録。準決で13秒21(-0.1)の自己ベスト、決勝ではそれを大きく更新。この選手は2013年世界ユース4位の実績がある。
Jonesは自己ベスト更新とはならなかったがまだ15歳であることを考えればとんでもない選手である。12秒84はフロックではない。来年もユースなので、ユース選手にも関わらず世界U20記録更新もあり得る。
4位はAlexis Duncanで12秒93。このタイムでメダルが取れないのは異例。去年の世界ユースは準決で12秒95とユース規格の世界ユース最高記録に迫ったが決勝はハードルに足を引っ掛けてしまい減速、7位だった。
5位はAmusanで12秒95。準決よりもタイムを上げているので悪いわけではないが周りが速すぎた。

女子400mH
Anna Cockrellが55秒20の世界U20歴代10位タイで優勝
2位はShannon Kalawanで56秒54
3位はXahria Santiagoで56秒90のシーズンベスト
Cockrellは自己ベストを0秒69更新、2位に1秒以上の大差をつける圧勝。Sydney McLaughlinが出場しないということでレベルが低くなると思ったが2006年以来の好記録。McLaughlinが出ていれば優勝記録よりも1秒近く早いタイムを出していたかもしれないが。
Santiagoはまだユース。去年の世界ユースで2位に入り、自己ベストはその時記録した56秒79。

女子棒高跳
Angelica Moserが4m55の世界U20歴代6位で優勝
2位はRosbeilys Peinadoで4m40
3位はWilma Murtoで4m40
4m60を超えるような試合を期待していただけに残念。Peinadoは自己ベストが4m60、Murtoが4m71i、Lisa Gunnarssonが4m50、過去最高の面子だった。MurtoとGunnarssonは来年もまだU20なので世界ジュニア記録更新のチャンスはある。

女子やり投
Klaudia Maruszewskaが57m59の自己ベストで優勝
2位はJo-Ane van Dykで57m32の自己ベスト
3位はEda Tugsuzで56m71
Maruszewskaは予選で54m34の自己ベスト、決勝ではそれをさらに3m以上更新。今大会で7m以上自己ベストを更新した。
優勝候補筆頭と思われた北口榛花は52m15で8位。今季唯一の60m超え、予選では56m16を投げていたし問題ないと思ってた。そして今回から投擲種目は6位以内までしか4投目に勧めないことに気づいた、ということは入賞は6位までなんだろうか。この意味不明なルール変更はもしかしてシニアの大会でも実施されるんだろうか。

女子七種競技
Sarah Laggerが5960点の自己ベストで優勝
2位はAdriana Rodriguezで5925点の自己ベスト
3位はHanne Maudensで5881点の自己ベスト
今季U20最高記録保持者のAlina Shukhは出場せず。上位2人はまだユースなのでShukhも出場していたらメダル獲得者全員ユース選手になっていたかもしれない。つまり次回の大会も出場資格がある。
気になるのはMorgan Lakeが出場していないこと。彼女は前回大会の金メダリストで今年もU20なのでまだ出場資格はある。怪我でもしたのかと思ったらダイヤモンドリーグの走高跳には出ていたので単純にもう出場する気がなかっただけか。
posted by クライシ at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 陸上競技(世界大会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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