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2014年10月05日

ザ・データマン「“1m66cm”損して得取れ 400mリレー金メダルへの道」

http://www4.nhk.or.jp/dataman/

北京五輪でのタイム38秒15はメンバーSB合計タイム41.05からすればかなりいいタイム、2.90秒も短縮している。しかし、この短縮を超える記録を出した国がいくつかある、37秒台を記録した国に限ればフランス、ブラジル、中国。フランスはアンダーハンドパス、ブラジルと中国はオーバーハンドパス、本当にアンダーハンドパスの方がオーバーハンドパスより速くなるんだろうか。実験として3回計測を行っていたが恐らく慣れや疲労、タイミングの影響もあり2秒24から2秒31とかなり差があった、これではどちらかが優位とはいえない。順天堂大学はアンダーハンドパスに慣れている大学だから他大学のオーバーハンドパスに慣れている大学なら別の結果が出たかもしれない。走りやすさという点で有利というのはタイムよりも安定感という部分が出てると思う、日本はアンダーハンドパスが採用された2001年以降世界大会での失格はない。短縮幅は大会によりけりだが大体2.40秒以上でバトンパスは上手い。しかし、これがアンダーハンドパスだからなのか単純に多くの練習を積んだからなのかは分からない。
アンダーハンドパスに拘ることに疑問を感じている人はいるようで山縣も中国が37秒台を出してことで「オーバーハンドでも記録を出したことを参考にしてもいいかもしれない。」とコメントしている。中国に比べれば走力は勝っていたのだからそう感じるのも無理ない。

朝原とパウエルを比較して100m地点の速度から殆ど差がないとし120m地点予想では迫れるっていうのは無理がある。まず2選手だけ取り上げて外国人選手は〜、日本人選手は〜なんて言えるわけがない。
織田記念での朝原の記録は2009年陸上競技研究紀要に書いてある、これによると60m-70m地点で最高速度11.35m/sを迎えゴール地点で11.00m/s、逓減率は3.0%。対してパウエルはこれによると60-70m地点で最高速度11.90m/s、ゴール地点で11.11m/s、逓減率は6.6%。計算上120m地点では100m地点よりも朝原がパウエルに迫るように思える。だが毎回このレースパターンが行われているのだろうか。ここの陸上競技研究紀要の記事には多くの選手の最高速度、最高速度到達地点、逓減率が書いてあるが同じ選手によってもこれらの値はまちまちでその中でも2008年織田記念での朝原の逓減率3.0%は全体的に低い値である。逆にパウエルは2009年世界陸上の後半諦めているレースで速度が落ちているのは当然、2006年にゲーツヘッドで9秒77を出した時のデータでは60-70m地点で最高速11.90m/s、ゴール地点で11.63m/s、逓減率は2.3%と朝原よりも低い逓減率を記録している。

外国人選手の特徴は「トップスピードが高いが後半は落ちやすい」、日本人選手の特徴は「トップスピードは低いが後半は落ちにくい」と言っていたがデータを見る限り全体的な傾向としてそういうことはない、日本人選手でも60m以内でトップスピードを迎えていることは珍しくない、そもそも速い選手はトップスピードが高い。一例として桐生が織田記念で10秒02を出した時のデータがこれ。桐生は40-50m地点で最高速度11.65m/s、ゴール地点で10.65m/s、逓減率8.6%、ついでに山縣は50-60m地点で最高速度11.57m/s、ゴール地点で10.76m/s、逓減率7.0%。このデータを見れば日本人でもトップスピードが高く後半落ちるレースをしていると分かる。

今回は2009年世界陸上のパウエルが例に出されていたがこれがロンドン五輪のボルトやゲイ、ブレークだったらどんな結果になるか言うまでもないだろう。第一日本人選手が100m以降強いなら朝原とパウエルを比べた時になぜ100mでは0.3秒差だった記録が200mでは0.5秒近く離されているのかという話。120m以降で日本人は著しく落ちたり逆に外国人選手が再加速でもしてるんだろうか。
posted by クライシ at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 陸上競技(データ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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